今年も明日で終わりですね。来年もよろしくお願いします。
身近にある植物や花、植物の写真をUPしていきたいと思います。花のきれいな事で有名な公園や紅葉など風物詩に関する情報も書き込んでいきたいと思います。季節はずれの花の写真をUPする事があるかもしれませんが気にしないで下さい。
2012年12月30日日曜日
2012年12月23日日曜日
2012年12月11日火曜日
12月になってから書き込み滞っています
12月になってから書き込み滞っています。最近は寒いのと花が咲いていないと言う理由でほとんど撮影に行ってません。当分の間は、過去に撮影してきた写真等の整理の為に時間を使いたいと思います。
2012年11月26日月曜日
2012年11月24日土曜日
2012年11月12日月曜日
カイヅカイブキ
カイヅカイブキ(貝塚伊吹、学名:Juniperus chinensis 'Kaizuka')は、ヒノキ科ビャクシン属の小高木。イブキ(ビャクシン)の栽培品種。枝が巻き上がるように成育する。
○概要
原産地は中国、日本。漢名を「龍柏」といい、中国では山東省以南の各都市で広く植樹されており、台湾、香港でも一般的。主に、春に挿し木や接ぎ木で増やす。砂地など、水はけのよい場所が適する。低温には弱いが、排気ガスに強く、公園の生け垣などにも用いられる。また、剪定によって造形をするのにも用いられる。強く剪定したり樹勢が弱ると生じるとスギの葉に似た針状の葉を付けた枝を生じることがあるが、これは鱗片葉をもつビャクシン類には共通の特徴である。ナシと近接して植えると赤星病を媒介するため、主なナシの産地には赤星病防止条例があり、植栽規制と除去命令が制定されている。
○概要
原産地は中国、日本。漢名を「龍柏」といい、中国では山東省以南の各都市で広く植樹されており、台湾、香港でも一般的。主に、春に挿し木や接ぎ木で増やす。砂地など、水はけのよい場所が適する。低温には弱いが、排気ガスに強く、公園の生け垣などにも用いられる。また、剪定によって造形をするのにも用いられる。強く剪定したり樹勢が弱ると生じるとスギの葉に似た針状の葉を付けた枝を生じることがあるが、これは鱗片葉をもつビャクシン類には共通の特徴である。ナシと近接して植えると赤星病を媒介するため、主なナシの産地には赤星病防止条例があり、植栽規制と除去命令が制定されている。
○地方公共団体の木
岐阜県羽島市
大阪府貝塚市
滋賀県栗東市
岡山県都窪郡早島町
岐阜県羽島市
大阪府貝塚市
滋賀県栗東市
岡山県都窪郡早島町
下の写真のトゲトゲは先祖がえりした葉です。
2012年11月11日日曜日
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ(背高泡立草、学名:Solidago canadensis var. scabra または Solidago altissima)は、キク科アキノキリンソウ属の多年草である。日本では代萩とも呼ばれ、次節の概要にある通り、切り花用の観賞植物としてハギ(萩)の代用として用いられ、同様に茎を乾燥したものは萩の代用としてすだれなどの材料に利用される。
○概要
北アメリカ原産で、日本では切り花用の観賞植物として導入された帰化植物(外来種)であり、ススキなどの在来種と競合する。河原や空き地などに群生し、高さは1-2.5m、良く肥えた土地では3.5-4.5m程度にもなる。茎は、下の方ではほとんど枝分かれがなく、先の方で花を付ける枝を多数出す。花期は秋で、濃黄色の小さな花を多く付ける。種子だけでなく地下茎でも増える。アレロパシーを有する(後述)。日本における分布状況は北海道の一部から沖縄までとなっており、一部調査で北限の変化が確認されたことから、繁殖域が北上している可能性がある。
同時期(次節参照)に増えた帰化植物のブタクサと時折間違われ、花粉症の原因だと言われるが、別の植物である。
○日本への侵入経緯
日本国内への移入は、明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ、「昭和の初めには既に帰化が知られている」との記述が牧野日本植物図鑑にある。その存在が目立つようになったのは第二次世界大戦後で、アメリカ軍の輸入物資に付いていた種子によるもの、養蜂家が蜜源植物として利用するため、等が拡大起因とされており、昭和40年代以降には全国、北海道では比較的少ないが関東以西から九州にて特に大繁殖するようになった。沖縄県へも侵入しているが、沖縄本島や久米島などの一部地域で小規模な繁茂に留まっている。外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている。
○盛衰
昭和40年代の繁殖状況は、アレロパシー(後述)効果でススキ等その土地に繁殖していた植物を駆逐し、モグラやネズミが長年生息している領域で肥料となる成分(主として糞尿や死体由来の成分)が多量蓄積していた地下約50cmの深さまで根を伸ばす生態であったので、そこにある養分を多量に取り込んだ結果背が高くなり、平屋の民家が押しつぶされそうに見えるほどの勢いがあった。しかし、平成に入る頃には、その領域に生息していたモグラやネズミが駆除されてきたことによって希少化し土壌に肥料成分が蓄えられなくなり、また蓄積されていた肥料成分を大方使ってしまったこと、他の植物が衰退してしまったことで自らがアレロパシー成分の影響を強く受けてしまったこと[5]等の理由により、派手な繁殖が少なくなりつつあり、それほど背の高くないものが多くなっている。セイタカアワダチソウの勢いが衰えてきた土地にはススキなどの植物が再び勢力を取り戻しつつある。日本各地で刈取りや抜き取りなどの駆除活動が展開されている。
○性質
アレロパシーを有しており、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す。これはcis-DMEという名称で知られるが、この物質はセイタカアワダチソウ自身の成長も抑制する。一時は気管支喘息や花粉症の元凶だと考えられていたが、セイタカアワダチソウは虫媒花で風媒花ではないので、花粉の生成量は少ない上に比較的重く形状も風で飛ぶのには不適であるため、無関係と考えられている。
○生育環境
湿地や弱アルカリ性の所を好むが、適応性が広く、かなり乾燥するところや日があまり当たらないところでも良く生える。人の手が入った空き地、休耕田や川の土手にもよく生えている。在来の湿地性植物群落に取って代わったような場所もあり、このような場所では現在も駆除に苦労している。
○概要
北アメリカ原産で、日本では切り花用の観賞植物として導入された帰化植物(外来種)であり、ススキなどの在来種と競合する。河原や空き地などに群生し、高さは1-2.5m、良く肥えた土地では3.5-4.5m程度にもなる。茎は、下の方ではほとんど枝分かれがなく、先の方で花を付ける枝を多数出す。花期は秋で、濃黄色の小さな花を多く付ける。種子だけでなく地下茎でも増える。アレロパシーを有する(後述)。日本における分布状況は北海道の一部から沖縄までとなっており、一部調査で北限の変化が確認されたことから、繁殖域が北上している可能性がある。
同時期(次節参照)に増えた帰化植物のブタクサと時折間違われ、花粉症の原因だと言われるが、別の植物である。
○日本への侵入経緯
日本国内への移入は、明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ、「昭和の初めには既に帰化が知られている」との記述が牧野日本植物図鑑にある。その存在が目立つようになったのは第二次世界大戦後で、アメリカ軍の輸入物資に付いていた種子によるもの、養蜂家が蜜源植物として利用するため、等が拡大起因とされており、昭和40年代以降には全国、北海道では比較的少ないが関東以西から九州にて特に大繁殖するようになった。沖縄県へも侵入しているが、沖縄本島や久米島などの一部地域で小規模な繁茂に留まっている。外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている。
○盛衰
昭和40年代の繁殖状況は、アレロパシー(後述)効果でススキ等その土地に繁殖していた植物を駆逐し、モグラやネズミが長年生息している領域で肥料となる成分(主として糞尿や死体由来の成分)が多量蓄積していた地下約50cmの深さまで根を伸ばす生態であったので、そこにある養分を多量に取り込んだ結果背が高くなり、平屋の民家が押しつぶされそうに見えるほどの勢いがあった。しかし、平成に入る頃には、その領域に生息していたモグラやネズミが駆除されてきたことによって希少化し土壌に肥料成分が蓄えられなくなり、また蓄積されていた肥料成分を大方使ってしまったこと、他の植物が衰退してしまったことで自らがアレロパシー成分の影響を強く受けてしまったこと[5]等の理由により、派手な繁殖が少なくなりつつあり、それほど背の高くないものが多くなっている。セイタカアワダチソウの勢いが衰えてきた土地にはススキなどの植物が再び勢力を取り戻しつつある。日本各地で刈取りや抜き取りなどの駆除活動が展開されている。
○性質
アレロパシーを有しており、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す。これはcis-DMEという名称で知られるが、この物質はセイタカアワダチソウ自身の成長も抑制する。一時は気管支喘息や花粉症の元凶だと考えられていたが、セイタカアワダチソウは虫媒花で風媒花ではないので、花粉の生成量は少ない上に比較的重く形状も風で飛ぶのには不適であるため、無関係と考えられている。
○生育環境
湿地や弱アルカリ性の所を好むが、適応性が広く、かなり乾燥するところや日があまり当たらないところでも良く生える。人の手が入った空き地、休耕田や川の土手にもよく生えている。在来の湿地性植物群落に取って代わったような場所もあり、このような場所では現在も駆除に苦労している。
ユズ
ユズ(柚子、学名:Citrus junos、シノニムC. ichangensis x C. reticulata var. austera)は、ミカン科の常緑小高木。柑橘類の1つ。
○概要
ホンユズとも呼ばれ、果実は比較的大きく、果皮の表面はでこぼこしている。果実が小形で早熟性のハナユズ(ハナユ、一才ユズ、Citrus hanayu)とは別種である。日本では両方をユズと言い、混同している場合が多い。タネの多いものが多い。また獅子柚子(鬼柚子)は果実の形状からユズの仲間として扱われることがあるが分類上はザボンや文旦の仲間であり別品種である。消費・生産ともに日本が最大である。柑橘類の中では耐寒性が強く、極東でも自生出来る数少ない種である。酸味は強く香りもある。日本では東北以南で広く栽培されている常緑小高木である。花言葉は"健康美"と言われる。また、柑橘類に多いそうか病、かいよう病への耐久があるためほとんど消毒の必要がなく、他の柑橘類より手が掛からない事、無農薬栽培が比較的簡単にできる事も特徴のひとつである。なお、収穫時にその実をすべて収穫しないカキノキの「木守柿」の風習と同様に、ユズにも「木守柚」という風習がある地方もある。成長が遅いことでも知られ、「ユズの大馬鹿18年」などと呼ばれることがある。このため、栽培に当たっては種から育てる実生栽培では結実まで10数年掛かってしまうため、結実までの期間を短縮する為、カラタチに接木することにより数年で収穫可能にすることが多い。
○歴史
本ユズは、中華人民共和国中央および西域、揚子江上流の原産であると言われる。日本への伝播については直接ないし朝鮮半島を経由してきたと言われるが、どちらであるかは定かではない。日本の歴史書に飛鳥時代・奈良時代に栽培していたという記載があるのみである。花ユズは日本原産とも言われるが、詳しいことは判らない。柚子の語源は中国語の「柚(you)」である。しかしながら、現代中国語ではこの言葉は「文旦」を指してしまう。現在は「香橙(xi?ngcheng)」が柚子を指す言葉であり、なぜその語彙が変化したのかは不明である。日本で「柚」が「柚子」になったのは、古来の食酢としての利用によるところが大きいといわれる。「柚酢」が「柚子」になったと言われているが、確かなことは不明である。韓国語でも漢字表記をする場合は「柚子(yuja)」と書くが、その語源については正確な記録が一切無いため全くの不明である。
○農産
日本国内産地としては、京都市右京区の水尾、高知県馬路村や北川村など高知県東部地方の山間部が有名である他、山梨県富士川町や栃木県茂木町、最も古い産地の埼玉県毛呂山町等、全国各地に産地がある。海外では、韓国最南部の済州島や全羅南道高興郡など、中華人民共和国の一部地域で栽培されている。現在の日本で栽培されるユズには主に3系統あり、本ユズとして「木頭系」・早期結実品種として「山根系」・無核(種無し)ユズとして「多田錦[2]」がある。 「多田錦」は本ユズと比較して果実がやや小さく、香りが僅かに劣るとされているがトゲが少なくて種もほとんどなく、果汁が多いので本ユズよりも多田錦の方が栽培しやすい面がある(長いトゲは強風で果実を傷つけ商品価値を下げてしまうため)。
○利用方法
・食材
ユズの果汁は日本料理等において調味料として、香味・酸味を加えるために用いられる。また、果肉部分だけでなく皮も七味唐辛子に加えられるなど、香辛料・薬味として使用される。いずれも、青い状態・熟れた状態の両方とも用いられる。九州地方では、柚子胡椒と呼ばれる調味料としても使用される。これは柚子の皮に、皮が青い時は青唐辛子を、黄色く熟している時は赤唐辛子を、そして塩を混ぜて作るもので、緑色または赤色をしている。幽庵焼きにも用いられる。熟したユズでも酸味が非常に強いため、普通は直接食用とすることはない。薬味としてではなくユズ自体を味わう調理例としては、果皮ごと薄く輪切りにして砂糖や蜂蜜に漬け込む方法などがある。ユズの果汁を砂糖と無発泡水で割ったレモネードのような飲み物もある。果汁はチューハイ等にも用いられ、ユズから作られたワインもある。独特の爽やかな香りのため、様々な香水に使用されている。最近、日本の植物から精油を精製する国内メーカーが増えており、果皮を圧搾することにより精油を採油している。その他、多彩な方法で利用されている。柚子の果実のうち果肉の部分をくりぬいて器状にしたものは「柚子釜」と呼ばれ、料理の盛りつけなどに用いられる。
○入浴剤
収穫時期の冬場に果実全体または果皮を布袋にいれて湯船に浮かべる。薬効の成分は特定されていないが、血行を促進させることにより体温を上昇させ、風邪を引きにくくさせる効果があるとされている。京都市右京区の水尾地区では、柚子の栽培農家9軒が、柚子風呂付きで鶏料理を提供している。
○概要
ホンユズとも呼ばれ、果実は比較的大きく、果皮の表面はでこぼこしている。果実が小形で早熟性のハナユズ(ハナユ、一才ユズ、Citrus hanayu)とは別種である。日本では両方をユズと言い、混同している場合が多い。タネの多いものが多い。また獅子柚子(鬼柚子)は果実の形状からユズの仲間として扱われることがあるが分類上はザボンや文旦の仲間であり別品種である。消費・生産ともに日本が最大である。柑橘類の中では耐寒性が強く、極東でも自生出来る数少ない種である。酸味は強く香りもある。日本では東北以南で広く栽培されている常緑小高木である。花言葉は"健康美"と言われる。また、柑橘類に多いそうか病、かいよう病への耐久があるためほとんど消毒の必要がなく、他の柑橘類より手が掛からない事、無農薬栽培が比較的簡単にできる事も特徴のひとつである。なお、収穫時にその実をすべて収穫しないカキノキの「木守柿」の風習と同様に、ユズにも「木守柚」という風習がある地方もある。成長が遅いことでも知られ、「ユズの大馬鹿18年」などと呼ばれることがある。このため、栽培に当たっては種から育てる実生栽培では結実まで10数年掛かってしまうため、結実までの期間を短縮する為、カラタチに接木することにより数年で収穫可能にすることが多い。
○歴史
本ユズは、中華人民共和国中央および西域、揚子江上流の原産であると言われる。日本への伝播については直接ないし朝鮮半島を経由してきたと言われるが、どちらであるかは定かではない。日本の歴史書に飛鳥時代・奈良時代に栽培していたという記載があるのみである。花ユズは日本原産とも言われるが、詳しいことは判らない。柚子の語源は中国語の「柚(you)」である。しかしながら、現代中国語ではこの言葉は「文旦」を指してしまう。現在は「香橙(xi?ngcheng)」が柚子を指す言葉であり、なぜその語彙が変化したのかは不明である。日本で「柚」が「柚子」になったのは、古来の食酢としての利用によるところが大きいといわれる。「柚酢」が「柚子」になったと言われているが、確かなことは不明である。韓国語でも漢字表記をする場合は「柚子(yuja)」と書くが、その語源については正確な記録が一切無いため全くの不明である。
○農産
日本国内産地としては、京都市右京区の水尾、高知県馬路村や北川村など高知県東部地方の山間部が有名である他、山梨県富士川町や栃木県茂木町、最も古い産地の埼玉県毛呂山町等、全国各地に産地がある。海外では、韓国最南部の済州島や全羅南道高興郡など、中華人民共和国の一部地域で栽培されている。現在の日本で栽培されるユズには主に3系統あり、本ユズとして「木頭系」・早期結実品種として「山根系」・無核(種無し)ユズとして「多田錦[2]」がある。 「多田錦」は本ユズと比較して果実がやや小さく、香りが僅かに劣るとされているがトゲが少なくて種もほとんどなく、果汁が多いので本ユズよりも多田錦の方が栽培しやすい面がある(長いトゲは強風で果実を傷つけ商品価値を下げてしまうため)。
○利用方法
・食材
ユズの果汁は日本料理等において調味料として、香味・酸味を加えるために用いられる。また、果肉部分だけでなく皮も七味唐辛子に加えられるなど、香辛料・薬味として使用される。いずれも、青い状態・熟れた状態の両方とも用いられる。九州地方では、柚子胡椒と呼ばれる調味料としても使用される。これは柚子の皮に、皮が青い時は青唐辛子を、黄色く熟している時は赤唐辛子を、そして塩を混ぜて作るもので、緑色または赤色をしている。幽庵焼きにも用いられる。熟したユズでも酸味が非常に強いため、普通は直接食用とすることはない。薬味としてではなくユズ自体を味わう調理例としては、果皮ごと薄く輪切りにして砂糖や蜂蜜に漬け込む方法などがある。ユズの果汁を砂糖と無発泡水で割ったレモネードのような飲み物もある。果汁はチューハイ等にも用いられ、ユズから作られたワインもある。独特の爽やかな香りのため、様々な香水に使用されている。最近、日本の植物から精油を精製する国内メーカーが増えており、果皮を圧搾することにより精油を採油している。その他、多彩な方法で利用されている。柚子の果実のうち果肉の部分をくりぬいて器状にしたものは「柚子釜」と呼ばれ、料理の盛りつけなどに用いられる。
○入浴剤
収穫時期の冬場に果実全体または果皮を布袋にいれて湯船に浮かべる。薬効の成分は特定されていないが、血行を促進させることにより体温を上昇させ、風邪を引きにくくさせる効果があるとされている。京都市右京区の水尾地区では、柚子の栽培農家9軒が、柚子風呂付きで鶏料理を提供している。
カリン
カリン(学名:Chaenomeles sinensis)とはバラ科の落葉高木である。その果実はカリン酒などの原料になる。マメ科のカリン(花梨)とは全くの別種である。ボケ属(Chaenomeles)としての表記が多いが,C. K. Schneider はカリン属(Pseudocydonia)として一属一種説を発表している。マルメロ属(Cydonia)の果実も「かりん」と称されることがあるが,正しくはマルメロである。見分け方は下掲の外部リンクなど参照。別名、安蘭樹(アンランジュ)。中国では「木瓜」と書く。ボケ属の学名は,ギリシャ語の「chaino(開ける)+melon(リンゴ)」が語源で、「裂けたリンゴ」の意味。果実は生薬名を和木瓜(わもっか)という(但し和木瓜をボケやクサボケとする人もあるし、カリンを木瓜(もっか)とする人もいる。これらカリン、ボケ、クサボケは互いに近縁の植物である)。 なお,日本薬局方外生薬規格においてカリンの果実を木瓜として規定していることから,日本の市場で木瓜として流通しているのは実はカリン(榠?)である。
○特徴
原産は中国東部で、日本への伝来時期は不明。花期は3月?5月頃で、5枚の花弁からなる白やピンク色の花を咲かせる。葉は互生し倒卵形ないし楕円状卵形、長さ3?8cm、先は尖り基部は円く、縁に細鋸歯がある。未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生する。成熟した果実は楕円形をしており黄色で大型、トリテルペン化合物による芳しい香りがする。10?11月に収穫される。実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含む。適湿地でよく育ち、耐寒性がある。花・果実とも楽しめ、さらに新緑・紅葉が非常に美しいため家庭果樹として最適である。語呂合わせで「金は貸すが借りない」の縁起を担ぎ庭の表にカリンを植え、裏にカシノキを植えると商売繁盛に良いとも言われる。
○利用
カリンの果実に含まれる成分は咳や痰など喉の炎症に効くとされ、のど飴に配合されていることが多い。渋く石細胞が多く堅いため生食には適さず、砂糖漬けや果実酒に加工される。加熱すると渋みは消える。
○加工
砂糖漬け
果実酒1 アルコール度数の高い酒にスライスしたカリンを漬け込む。
○薬用
果実は生薬名を和木瓜。
古くから民間療法でのどの炎症を抑える、咳止め、利尿に利用。
○木材
比較的固い事から、材木として利用される。
○特徴
原産は中国東部で、日本への伝来時期は不明。花期は3月?5月頃で、5枚の花弁からなる白やピンク色の花を咲かせる。葉は互生し倒卵形ないし楕円状卵形、長さ3?8cm、先は尖り基部は円く、縁に細鋸歯がある。未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生する。成熟した果実は楕円形をしており黄色で大型、トリテルペン化合物による芳しい香りがする。10?11月に収穫される。実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含む。適湿地でよく育ち、耐寒性がある。花・果実とも楽しめ、さらに新緑・紅葉が非常に美しいため家庭果樹として最適である。語呂合わせで「金は貸すが借りない」の縁起を担ぎ庭の表にカリンを植え、裏にカシノキを植えると商売繁盛に良いとも言われる。
○利用
カリンの果実に含まれる成分は咳や痰など喉の炎症に効くとされ、のど飴に配合されていることが多い。渋く石細胞が多く堅いため生食には適さず、砂糖漬けや果実酒に加工される。加熱すると渋みは消える。
○加工
砂糖漬け
果実酒1 アルコール度数の高い酒にスライスしたカリンを漬け込む。
○薬用
果実は生薬名を和木瓜。
古くから民間療法でのどの炎症を抑える、咳止め、利尿に利用。
○木材
比較的固い事から、材木として利用される。
2012年10月29日月曜日
ススキ
ススキ(芒、薄)とは、イネ科ススキ属の植物。尾花ともいい、また茅(かや。「萱」とも書く)と呼ばれる有用植物の主要な一種。 野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本である。
○特徴
高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。また、堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、皮膚が傷つくことがある。夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息している。夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通であるが、沖縄などでは常緑になり、高さは5mに達する。その形ゆえに、たまにサトウキビと勘違いする観光客がいる。国外では朝鮮半島・中国・台湾に分布するほか、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。
○遷移上の位置づけ
植物遷移の上から見れば、ススキ草原は草原としてはほぼ最後の段階に当たる。ススキは株が大きくなるには時間がかかるので、初期の草原では姿が見られないが、次第に背が高くなり、全体を覆うようになる。ススキ草原を放置すれば、アカマツなどの先駆者(パイオニア)的な樹木が侵入して、次第に森林へと変化していく。後述の茅場の場合、草刈りや火入れを定期的に行うことで、ススキ草原の状態を維持していたものである。
○分類
本州南部以南の海岸線には、葉の幅が広く、ざらつきの少ないものがあり、これをハチジョウススキ(M. condensatus Hack.)という。変種と見なす立場もある。同属の別種もいくつかある。やや華奢な植物で、水辺に生えて、綿毛が純白のものにオギ(荻、M. sacchariforus (Maxim.) Benth.)がある。ススキよりさらに大きく、堤防などに大きな株を作るものにトキワススキ(M. floridulus (Labill.) Warb.)がある。他にもカリヤス(苅安)、カリヤスモドキなど数種が知られるが、多くない。ススキはイネ科の代表のひとつと見なされているから、ススキの名を持つ植物は多く、たとえば以下のようなものはさほどススキに似ておらず、分類上も近くはないがその名を持っている。
アブラススキ、コメススキ、ヒメアブラススキ、ススキメヒシバ など
○利用
かつては「茅」と呼ばれ、農家で茅葺屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場と呼んでいた。現在では、そのような利用がされないので、その多くは遷移が進んで、雑木林となっている。そのため、ススキ草原に生育していた植物には、かつて普通種であったが、現在は稀少になっているものがある。また、カヤネズミなども同様に見かけにくくなっている。また、未成熟の穂を食用とする地域もある。東京・雑司ヶ谷鬼子母神では、ススキの穂をミミズクの姿に作った民芸品が有名。
○特徴
高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。また、堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、皮膚が傷つくことがある。夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息している。夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通であるが、沖縄などでは常緑になり、高さは5mに達する。その形ゆえに、たまにサトウキビと勘違いする観光客がいる。国外では朝鮮半島・中国・台湾に分布するほか、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。
○遷移上の位置づけ
植物遷移の上から見れば、ススキ草原は草原としてはほぼ最後の段階に当たる。ススキは株が大きくなるには時間がかかるので、初期の草原では姿が見られないが、次第に背が高くなり、全体を覆うようになる。ススキ草原を放置すれば、アカマツなどの先駆者(パイオニア)的な樹木が侵入して、次第に森林へと変化していく。後述の茅場の場合、草刈りや火入れを定期的に行うことで、ススキ草原の状態を維持していたものである。
○分類
本州南部以南の海岸線には、葉の幅が広く、ざらつきの少ないものがあり、これをハチジョウススキ(M. condensatus Hack.)という。変種と見なす立場もある。同属の別種もいくつかある。やや華奢な植物で、水辺に生えて、綿毛が純白のものにオギ(荻、M. sacchariforus (Maxim.) Benth.)がある。ススキよりさらに大きく、堤防などに大きな株を作るものにトキワススキ(M. floridulus (Labill.) Warb.)がある。他にもカリヤス(苅安)、カリヤスモドキなど数種が知られるが、多くない。ススキはイネ科の代表のひとつと見なされているから、ススキの名を持つ植物は多く、たとえば以下のようなものはさほどススキに似ておらず、分類上も近くはないがその名を持っている。
アブラススキ、コメススキ、ヒメアブラススキ、ススキメヒシバ など
○利用
かつては「茅」と呼ばれ、農家で茅葺屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場と呼んでいた。現在では、そのような利用がされないので、その多くは遷移が進んで、雑木林となっている。そのため、ススキ草原に生育していた植物には、かつて普通種であったが、現在は稀少になっているものがある。また、カヤネズミなども同様に見かけにくくなっている。また、未成熟の穂を食用とする地域もある。東京・雑司ヶ谷鬼子母神では、ススキの穂をミミズクの姿に作った民芸品が有名。
○文化
・日本文化とススキ
華やかとは言えないススキに趣を見出すのは日本人ならではの感覚である。十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。 花札では、八月、すなわち旧暦8月、新暦の感覚で秋に相当する時節に用いられている。 沖縄地方には、ススキの葉を環のように結んで魔除けとする風習がある。日本語では、ススキの穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、ススキ自体もそのように呼ばれることがある。この「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名であり、奈良時代初期の歌人・山上憶良が『万葉集』(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、古来、秋の七草の一つに数えられている。 また、馬の毛色で尾花栗毛(おばなくりげ)というのは、栗毛馬や栃栗毛馬であることに加えて鬣(たてがみ)や尾の長毛が白色のものを指す。この白毛は遠目には金色に輝いて見えるため、その特徴を秋のススキの穂になぞられて呼ばれたものである。枯れすすき(枯薄、花も穂も枯れたススキ)には枯れ尾花/枯尾花(かれおばな)という呼称(古名)もあり、現代でも「幽霊の正体見たり枯尾花」という諺はよく知られている。これは江戸時代中期の国学者で俳人の横井也有が俳文集『鶉衣』の中で「一年松木淡々己れ高ぶり 人を慢(あなど)ると伝へ聞き 初めて対面して化物(ばけもの)の正躰見たり枯れ尾花 其(そ)の誠心なること大概この類なり」と述べたうちの「化物の正躰見たり枯尾花」が世に広まりつつ変化したものであるが、これは「疑心暗鬼に陥った心境下では──風になびく枯れ尾花のような──何でもないものも怪しげに思え、──幽霊のような──ただならないものと見間違えてしまう」ということから、「恐怖心や猜疑心があると、何でもないものでも、怖ろしげなもの、怪しげなものに思えてしまう」ということを意味する譬えとなっている。さらには、やはりススキの穂にまつわる類義語として「落武者は薄の穂にも怖(お)ず」 (cf. wikt) があるが、こちらは「落武者は──捕まることを警戒し、怯えているため──ススキの穂にも恐怖する」ということから転じて先の諺と同じ意味で用いられる。 また、江戸時代中期の俳人・与謝蕪村は「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花の情景を、怪しく燃え盛るこの世のものならぬ狐火に譬えた俳句である。
・日本文化とススキ
華やかとは言えないススキに趣を見出すのは日本人ならではの感覚である。十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。 花札では、八月、すなわち旧暦8月、新暦の感覚で秋に相当する時節に用いられている。 沖縄地方には、ススキの葉を環のように結んで魔除けとする風習がある。日本語では、ススキの穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、ススキ自体もそのように呼ばれることがある。この「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名であり、奈良時代初期の歌人・山上憶良が『万葉集』(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、古来、秋の七草の一つに数えられている。 また、馬の毛色で尾花栗毛(おばなくりげ)というのは、栗毛馬や栃栗毛馬であることに加えて鬣(たてがみ)や尾の長毛が白色のものを指す。この白毛は遠目には金色に輝いて見えるため、その特徴を秋のススキの穂になぞられて呼ばれたものである。枯れすすき(枯薄、花も穂も枯れたススキ)には枯れ尾花/枯尾花(かれおばな)という呼称(古名)もあり、現代でも「幽霊の正体見たり枯尾花」という諺はよく知られている。これは江戸時代中期の国学者で俳人の横井也有が俳文集『鶉衣』の中で「一年松木淡々己れ高ぶり 人を慢(あなど)ると伝へ聞き 初めて対面して化物(ばけもの)の正躰見たり枯れ尾花 其(そ)の誠心なること大概この類なり」と述べたうちの「化物の正躰見たり枯尾花」が世に広まりつつ変化したものであるが、これは「疑心暗鬼に陥った心境下では──風になびく枯れ尾花のような──何でもないものも怪しげに思え、──幽霊のような──ただならないものと見間違えてしまう」ということから、「恐怖心や猜疑心があると、何でもないものでも、怖ろしげなもの、怪しげなものに思えてしまう」ということを意味する譬えとなっている。さらには、やはりススキの穂にまつわる類義語として「落武者は薄の穂にも怖(お)ず」 (cf. wikt) があるが、こちらは「落武者は──捕まることを警戒し、怯えているため──ススキの穂にも恐怖する」ということから転じて先の諺と同じ意味で用いられる。 また、江戸時代中期の俳人・与謝蕪村は「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花の情景を、怪しく燃え盛るこの世のものならぬ狐火に譬えた俳句である。
2012年10月28日日曜日
浜寺公園ばら庭園秋バラ
浜寺公園のばら園では、日本に自生する野生のバラや、現代のバラなど300種6500株を観賞することができます。秋のバラは、毎年10月上旬~下旬にかけて見頃を迎えます。
所在地:〒592-8346大阪府堺市西区浜寺公園町
交通アクセス:阪堺電気軌道「浜寺駅前駅」下車、または南海「浜寺公園駅」下車
開催期間:2012年10月上旬~下旬10:00~17:00(入園は16:00まで)※休園日は火曜(祝日の場合は翌日)
イベント料金:無料
所在地:〒592-8346大阪府堺市西区浜寺公園町
交通アクセス:阪堺電気軌道「浜寺駅前駅」下車、または南海「浜寺公園駅」下車
開催期間:2012年10月上旬~下旬10:00~17:00(入園は16:00まで)※休園日は火曜(祝日の場合は翌日)
イベント料金:無料
2012年10月16日火曜日
明治の森箕面国定公園もみじまつり
関西でも有数の紅葉の名所である箕面公園で「もみじまつり」が開催されます。きれいに色づく紅葉を眺めながら滝道を散策する絶好の季節です。期間中に行われる「明治の森箕面国定公園もみじまつり写真コンクール」では、箕面公園の魅力が感じられる写真を募集し、入賞者には賞金等が贈呈されます。23日~24日には龍安寺前広場で、箕面のゆずを使った饅頭とお茶を楽しむことができます(大人300円、子ども200円)。
所在地:〒562-0002大阪府箕面市箕面公園
交通アクセス阪急「箕面駅」から徒歩40分(箕面大滝まで)
開催期間:2012年11月1日~30日「明治の森箕面国定公園もみじまつり写真コンクール」12月17日必着、「昨年度もみじまつり写真コンクール入賞作品展」11月23日~12月2日
所在地:〒562-0002大阪府箕面市箕面公園
交通アクセス阪急「箕面駅」から徒歩40分(箕面大滝まで)
開催期間:2012年11月1日~30日「明治の森箕面国定公園もみじまつり写真コンクール」12月17日必着、「昨年度もみじまつり写真コンクール入賞作品展」11月23日~12月2日
紅葉
○犬鳴山(犬鳴温泉センター)
大阪府下犬鳴山の畔渓谷と庭園に囲まれた犬鳴温泉センターは、春はサクラ、秋は紅葉と四季折々に景観美を楽しむことができます。特に庭園の中にある紅葉は七色に色づき、人々の目を楽しませてくれます。(犬鳴温泉センターの施設利用は有料。)
紅葉の種類:モミジ、カエデ
住所:大阪府泉佐野市大木2238
最寄駅:JR阪和線日根野駅
見ごろ:11月中旬~12月中旬
○牛滝山大威徳寺
大阪府の名勝地である牛滝山にある大威徳寺境内のカエデが特に美しいです。
紅葉の種類:カエデ、イチョウ
住所:大阪府岸和田市大沢町1178-1
最寄駅:JR阪和線久米田駅
見ごろ:11月上旬~11月下旬
○大阪城公園
約11km続くイチョウ並木があります。大阪城を中心に広がる緑豊かな公園で、都会のオアシスとして愛されています。
紅葉の種類:イチョウ、サクラ、ケヤキ、ハゼ
住所:大阪府大阪市中央区大阪城
最寄駅:JR大阪環状線森ノ宮駅
見ごろ:11月上旬~12月上旬
○勝運の寺勝尾寺
大阪の都心から車で30分の場所にある8万坪の境内には、1300年間念じ込まれてきた「勝運の寺」として勝運の運気や癒し、紅葉を求めて全国から参拝者が訪れます。山門を抜けると左右に広大な弁財天池が広がり、長い石橋があります。深い緑の山々をバックに浮かび上がる朱の多宝塔、紅葉の赤や黄が織り成す色とりどりのコントラストに思わず息をのみます。ライトアップでは幻想的・神秘的な世界を体感することができます。
紅葉の種類:モミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジ、サクラ
住所:大阪府箕面市粟生間谷2914-1
最寄駅:北大阪急行電鉄千里中央駅
見ごろ:11月上旬~12月上旬
○摂津峡公園
春はサクラ、夏は川遊び、秋は紅葉と四季折々の趣と自然に触れ合える公園です。特に秋はモミジの紅葉をゆっくりと観賞しながら、静かな散策を楽しむことができます。
紅葉の種類:モミジ、サクラ
住所:大阪府高槻市塚脇5-3-4
最寄駅:JR東海道本線高槻駅
見ごろ:10月下旬~11月中旬
○万博公園
紅葉の見頃時期になると、日本庭園の滝・茶室周辺は真っ赤に染まります。また自然文化園では、ソラード周辺の紅葉渓やアメリカフウの木もあります。
紅葉の種類:モミジ、カエデ、サクラ、ケヤキ
住所:大阪府吹田市千里万博公園1-1
最寄駅:大阪高速鉄道大阪モノレール線万博記念公園駅
見ごろ:11月上旬~11月下旬
○弘川寺
弘川寺の庭園や境内、桜山及び駐車場の周辺で紅葉を楽しむことができます。
紅葉の種類:ヤマモミジ、サクラ、コナラ、クヌギ、ドウダンツツジ
住所:大阪府南河内郡河南町弘川43
最寄駅:近畿日本鉄道長野線富田林駅
見ごろ:11月中旬~11月下旬
○明治の森箕面国定公園
箕面は関西随一の紅葉の名所として古くから有名で、特に箕面大滝は真っ白な滝の飛沫と紅葉の紅い葉が美しいコントラストを映し出します。この他阪急電鉄箕面駅から箕面大滝までの滝道にある瀧安寺鳳凰閣や、大滝近くにある箕面ビジターセンター、勝尾寺の紅葉も必見です。
紅葉の種類:イロハモミジ、ヤマモミジ
住所:大阪府箕面市箕面公園
最寄駅:阪急電鉄箕面線箕面駅
見ごろ:11月中旬~12月上旬
○御堂筋の銀杏並木
イチョウの葉が黄色くなる現象を紅葉というのかどうかは知りませんが、大阪にある御堂筋の銀杏並木の紅葉は非常にきれいなことで有名です。ビジネス街にありながら紅葉を楽しむことができる場所です。
紅葉の種類:銀杏
住所:大阪市北区~中央区
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○勝尾寺
箕面市内にある勝尾寺は1300年の歴史を持ち、「勝運の寺」として有名な西国23番札所の寺。8万坪の境内に約5000本のモミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジの紅葉が一望できます。
紅葉の種類:モミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジ
住所:大阪府箕面市粟生間谷2914-1
電話:072-721-7010
交通手段:阪急箕面駅から車で約20分。北大阪急行千里中央駅から阪急バス勝尾寺停すぐ、もしくは車で約15分
開園時間:午前8時~午後5時(土曜は5時30分、日曜祝日は6時まで)
入山料:大人400円、子供300円
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○三色彩道
千里ニュータウンに紅葉の名所があるのをご存知ですか。これが三色彩道です。タイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデが続く並木道で薄紅色、淡黄色、淡緑色の3色に染まる様は圧巻です。見事な紅葉のトンネルになります。
紅葉の種類:タイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデ
住所:大阪府吹田市
最寄駅:阪急北千里駅
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○大仙公園
南北を大仙陵古墳(仁徳天皇陵)、ミサンザイ古墳(履中天皇陵)に挟まれ百舌鳥古墳群の中央に位置する公園。園内にも小古墳が点在するほか、博物館・日本庭園・中央図書館・平和塔・都市緑化センターなどの施設もある。 北入口のイチョウ並木正面にそびえる平和塔と、江戸時代のため池を改修して造られた「どら池」を中心に、芝生広場や児童の森など自然とふれあえる空間が広がり、市民に親しまれている。秋にイチョウ並木が紅葉して金色に輝く様子は大変迫力があり美しい。資源を活かした優れた景観・環境や、公園として一体性のある大きな魅力などが評価され「日本の歴史公園100選」に選定されている。
紅葉の種類:イチョウ
住所:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-204
最寄駅:JR百舌鳥駅→徒歩約5分
見ごろ:11月下旬
○観心寺
役行者が開き、弘法大師が再興したといわれる。また金堂は室町初期の建立で、国宝指定。本尊の如意輪観音も国宝だ。境内は梅・桜をはじめ、ツツジ・百日紅・紅葉・椿など四季各々の花木が美しい花の寺としても有名。
紅葉の種類:モミジ、カエデ
住所:大阪府河内長野市寺元475
最寄駅:南海電鉄河内長野駅・近鉄河内長野駅→南海バス小吹台または金剛山ロープウェイ行きで15分、バス停:観心寺下車、徒歩すぐ
見ごろ:10月下旬~12月上旬(ライトアップ期間:2012年11月30日~12月2日(本年度のみ)時間:17時30分~21時)
料金:拝観大人300円、小・中学生100円
○金剛山
金剛山1125mは大阪府の山で最も高く、また、山頂手前までロープウェイが通じているので、気軽に登山やハイキング、キャンプを楽しめる。秋にはブナ林の紅葉が楽しめ、金剛山全体を一望できるロープウェイからの眺めも絶景。
紅葉の種類:スギ、ブナ
住所:大阪府千早赤阪村千早
最寄駅:近畿日本鉄道富田林駅→金剛バス千早ロープウェイ前行きで35分、終点下車、ロープウェイに乗り換え6分、山頂下車、徒歩すぐ
見ごろ:10月中旬~11月上旬
兵庫県の紅葉
○神戸市立森林植物園
神戸市立森林植物園は、兵庫県神戸市の六甲山上にある植物園。1940年に開館した。摩耶山の西に位置する総面積142.6haという広大な樹木植物園で、周辺は瀬戸内海国立公園に指定されている。
日本の代表的な樹木および世界各地の樹木約1200種を各々の原産地の森としてゾーンに分けるなどして、植栽している。紅葉の季節にはかえでの紅葉が非常にきれいですよ
紅葉の種類:
〒651-1102 兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
電話
078-591-0253
交通アクセス
神戸電鉄 北鈴蘭台駅東口から定時無料送迎バス
土曜日・休日は、三宮駅から神戸市営バス25系統を運行(所要33分、530円)
11月の土・日・祝は、神戸市立六甲山牧場との間に定時無料シャトルバス「ひつじバス」を運行
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○武田尾温泉
武庫川の上流に位置する情緒溢れる温泉地。秘境ムード漂う裏六甲の見事な紅葉が観光客の目を楽しませてくれる。赤い吊り橋と紅葉の渓谷美とのコントラストがすばらしい。その後温泉でのんびりというのも贅沢である。
紅葉の種類:
住所:兵庫県宝塚市/西宮市
最寄駅:JR宝塚線武田尾駅から徒歩10分
見ごろ:10月中旬~11月中旬
大阪府下犬鳴山の畔渓谷と庭園に囲まれた犬鳴温泉センターは、春はサクラ、秋は紅葉と四季折々に景観美を楽しむことができます。特に庭園の中にある紅葉は七色に色づき、人々の目を楽しませてくれます。(犬鳴温泉センターの施設利用は有料。)
紅葉の種類:モミジ、カエデ
住所:大阪府泉佐野市大木2238
最寄駅:JR阪和線日根野駅
見ごろ:11月中旬~12月中旬
○牛滝山大威徳寺
大阪府の名勝地である牛滝山にある大威徳寺境内のカエデが特に美しいです。
紅葉の種類:カエデ、イチョウ
住所:大阪府岸和田市大沢町1178-1
最寄駅:JR阪和線久米田駅
見ごろ:11月上旬~11月下旬
○大阪城公園
約11km続くイチョウ並木があります。大阪城を中心に広がる緑豊かな公園で、都会のオアシスとして愛されています。
紅葉の種類:イチョウ、サクラ、ケヤキ、ハゼ
住所:大阪府大阪市中央区大阪城
最寄駅:JR大阪環状線森ノ宮駅
見ごろ:11月上旬~12月上旬
○勝運の寺勝尾寺
大阪の都心から車で30分の場所にある8万坪の境内には、1300年間念じ込まれてきた「勝運の寺」として勝運の運気や癒し、紅葉を求めて全国から参拝者が訪れます。山門を抜けると左右に広大な弁財天池が広がり、長い石橋があります。深い緑の山々をバックに浮かび上がる朱の多宝塔、紅葉の赤や黄が織り成す色とりどりのコントラストに思わず息をのみます。ライトアップでは幻想的・神秘的な世界を体感することができます。
紅葉の種類:モミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジ、サクラ
住所:大阪府箕面市粟生間谷2914-1
最寄駅:北大阪急行電鉄千里中央駅
見ごろ:11月上旬~12月上旬
○摂津峡公園
春はサクラ、夏は川遊び、秋は紅葉と四季折々の趣と自然に触れ合える公園です。特に秋はモミジの紅葉をゆっくりと観賞しながら、静かな散策を楽しむことができます。
紅葉の種類:モミジ、サクラ
住所:大阪府高槻市塚脇5-3-4
最寄駅:JR東海道本線高槻駅
見ごろ:10月下旬~11月中旬
○万博公園
紅葉の見頃時期になると、日本庭園の滝・茶室周辺は真っ赤に染まります。また自然文化園では、ソラード周辺の紅葉渓やアメリカフウの木もあります。
紅葉の種類:モミジ、カエデ、サクラ、ケヤキ
住所:大阪府吹田市千里万博公園1-1
最寄駅:大阪高速鉄道大阪モノレール線万博記念公園駅
見ごろ:11月上旬~11月下旬
○弘川寺
弘川寺の庭園や境内、桜山及び駐車場の周辺で紅葉を楽しむことができます。
紅葉の種類:ヤマモミジ、サクラ、コナラ、クヌギ、ドウダンツツジ
住所:大阪府南河内郡河南町弘川43
最寄駅:近畿日本鉄道長野線富田林駅
見ごろ:11月中旬~11月下旬
○明治の森箕面国定公園
箕面は関西随一の紅葉の名所として古くから有名で、特に箕面大滝は真っ白な滝の飛沫と紅葉の紅い葉が美しいコントラストを映し出します。この他阪急電鉄箕面駅から箕面大滝までの滝道にある瀧安寺鳳凰閣や、大滝近くにある箕面ビジターセンター、勝尾寺の紅葉も必見です。
紅葉の種類:イロハモミジ、ヤマモミジ
住所:大阪府箕面市箕面公園
最寄駅:阪急電鉄箕面線箕面駅
見ごろ:11月中旬~12月上旬
○御堂筋の銀杏並木
イチョウの葉が黄色くなる現象を紅葉というのかどうかは知りませんが、大阪にある御堂筋の銀杏並木の紅葉は非常にきれいなことで有名です。ビジネス街にありながら紅葉を楽しむことができる場所です。
紅葉の種類:銀杏
住所:大阪市北区~中央区
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○勝尾寺
箕面市内にある勝尾寺は1300年の歴史を持ち、「勝運の寺」として有名な西国23番札所の寺。8万坪の境内に約5000本のモミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジの紅葉が一望できます。
紅葉の種類:モミジ、イロハカエデ、イチョウ、ドウダンツツジ
住所:大阪府箕面市粟生間谷2914-1
電話:072-721-7010
交通手段:阪急箕面駅から車で約20分。北大阪急行千里中央駅から阪急バス勝尾寺停すぐ、もしくは車で約15分
開園時間:午前8時~午後5時(土曜は5時30分、日曜祝日は6時まで)
入山料:大人400円、子供300円
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○三色彩道
千里ニュータウンに紅葉の名所があるのをご存知ですか。これが三色彩道です。タイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデが続く並木道で薄紅色、淡黄色、淡緑色の3色に染まる様は圧巻です。見事な紅葉のトンネルになります。
紅葉の種類:タイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデ
住所:大阪府吹田市
最寄駅:阪急北千里駅
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○大仙公園
南北を大仙陵古墳(仁徳天皇陵)、ミサンザイ古墳(履中天皇陵)に挟まれ百舌鳥古墳群の中央に位置する公園。園内にも小古墳が点在するほか、博物館・日本庭園・中央図書館・平和塔・都市緑化センターなどの施設もある。 北入口のイチョウ並木正面にそびえる平和塔と、江戸時代のため池を改修して造られた「どら池」を中心に、芝生広場や児童の森など自然とふれあえる空間が広がり、市民に親しまれている。秋にイチョウ並木が紅葉して金色に輝く様子は大変迫力があり美しい。資源を活かした優れた景観・環境や、公園として一体性のある大きな魅力などが評価され「日本の歴史公園100選」に選定されている。
紅葉の種類:イチョウ
住所:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-204
最寄駅:JR百舌鳥駅→徒歩約5分
見ごろ:11月下旬
○観心寺
役行者が開き、弘法大師が再興したといわれる。また金堂は室町初期の建立で、国宝指定。本尊の如意輪観音も国宝だ。境内は梅・桜をはじめ、ツツジ・百日紅・紅葉・椿など四季各々の花木が美しい花の寺としても有名。
紅葉の種類:モミジ、カエデ
住所:大阪府河内長野市寺元475
最寄駅:南海電鉄河内長野駅・近鉄河内長野駅→南海バス小吹台または金剛山ロープウェイ行きで15分、バス停:観心寺下車、徒歩すぐ
見ごろ:10月下旬~12月上旬(ライトアップ期間:2012年11月30日~12月2日(本年度のみ)時間:17時30分~21時)
料金:拝観大人300円、小・中学生100円
○金剛山
金剛山1125mは大阪府の山で最も高く、また、山頂手前までロープウェイが通じているので、気軽に登山やハイキング、キャンプを楽しめる。秋にはブナ林の紅葉が楽しめ、金剛山全体を一望できるロープウェイからの眺めも絶景。
紅葉の種類:スギ、ブナ
住所:大阪府千早赤阪村千早
最寄駅:近畿日本鉄道富田林駅→金剛バス千早ロープウェイ前行きで35分、終点下車、ロープウェイに乗り換え6分、山頂下車、徒歩すぐ
見ごろ:10月中旬~11月上旬
兵庫県の紅葉
○神戸市立森林植物園
神戸市立森林植物園は、兵庫県神戸市の六甲山上にある植物園。1940年に開館した。摩耶山の西に位置する総面積142.6haという広大な樹木植物園で、周辺は瀬戸内海国立公園に指定されている。
日本の代表的な樹木および世界各地の樹木約1200種を各々の原産地の森としてゾーンに分けるなどして、植栽している。紅葉の季節にはかえでの紅葉が非常にきれいですよ
紅葉の種類:
〒651-1102 兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
電話
078-591-0253
交通アクセス
神戸電鉄 北鈴蘭台駅東口から定時無料送迎バス
土曜日・休日は、三宮駅から神戸市営バス25系統を運行(所要33分、530円)
11月の土・日・祝は、神戸市立六甲山牧場との間に定時無料シャトルバス「ひつじバス」を運行
見ごろ:11月上旬から12月上旬頃
○武田尾温泉
武庫川の上流に位置する情緒溢れる温泉地。秘境ムード漂う裏六甲の見事な紅葉が観光客の目を楽しませてくれる。赤い吊り橋と紅葉の渓谷美とのコントラストがすばらしい。その後温泉でのんびりというのも贅沢である。
紅葉の種類:
住所:兵庫県宝塚市/西宮市
最寄駅:JR宝塚線武田尾駅から徒歩10分
見ごろ:10月中旬~11月中旬
2012年10月15日月曜日
2012年10月6日土曜日
ホオズキ
ホオズキ(鬼灯、酸漿)は、ナス科ホオズキ属の多年草。またはその果実。カガチ、ヌカヅキとも言う。花言葉は偽り。原産地は東南アジアで、その他に南欧やアメリカ大陸など温帯に自生している。主に観賞用や食用として栽培されるが、野生のものもある。
○概要
ホオズキは多年草で、草丈は60~80cm位になる。淡い黄色の花を6-7月ころ咲かせる。この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており、60万人にのぼる人出がある有名なものである。花の咲いたあとに六角状の萼(がく)の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。種蒔き、株分けで増やすことが出来るが、ナス科植物との連作障害が有る。アメリカ原産のセンナリホオズキ(Physalis angulata)が日本で野生化している。観賞用としてのホオズキは、鉢植えやドライフラワーなどに用いられ、その愛好家も多い。果実は、以前はホオズキ人形や口で音を鳴らすなど子供の遊びにも使われていた。食用や薬用としても知られているが、腹痛や堕胎作用があるために多用は禁物である。日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾る。毎年7月9日、7月10日に東京都台東区浅草の浅草寺でほおずき市が催される。
○名前
一説に、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子から「頬突き」と呼ばれるようになったという。 また、「カメムシ(古名:ホウ、ホオ[要出典])がこの植物によく集まって吸汁することから「ホオ好き」と呼ばれるようになった」といった説もあるが、これは一種の民間語源であろう[4]。 なお、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシは、今日ホオズキカメムシとの和名を与えられている。漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」とも書く。中国語では酸漿の名のほかに「金灯」「錦灯籠」などとも言い、英語では Chinese lantern plantと呼ばれている。
○薬効・毒性
地下茎および根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名で呼ばれている。ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドが含まれている。特に酸漿根の部分には子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれており、妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。そのため酸漿根を堕胎剤として利用した例もある。平安時代より鎮静剤として利用されており、江戸時代には堕胎剤として利用されていた。現在も咳や痰、解熱、冷え性などに効果があるとして、全草を干して煎じて飲む風習がある地方が存在する。
・観賞用 (園芸) 品種
毒性及び苦みがあり食用にならない。ホオズキは、世界中でその土地の環境に応じて変化し約80種類が分布している。実の大きいタンバホオズキ、矮性種の三寸ホオズキ
○概要
ホオズキは多年草で、草丈は60~80cm位になる。淡い黄色の花を6-7月ころ咲かせる。この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており、60万人にのぼる人出がある有名なものである。花の咲いたあとに六角状の萼(がく)の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。種蒔き、株分けで増やすことが出来るが、ナス科植物との連作障害が有る。アメリカ原産のセンナリホオズキ(Physalis angulata)が日本で野生化している。観賞用としてのホオズキは、鉢植えやドライフラワーなどに用いられ、その愛好家も多い。果実は、以前はホオズキ人形や口で音を鳴らすなど子供の遊びにも使われていた。食用や薬用としても知られているが、腹痛や堕胎作用があるために多用は禁物である。日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾る。毎年7月9日、7月10日に東京都台東区浅草の浅草寺でほおずき市が催される。
○名前
一説に、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子から「頬突き」と呼ばれるようになったという。 また、「カメムシ(古名:ホウ、ホオ[要出典])がこの植物によく集まって吸汁することから「ホオ好き」と呼ばれるようになった」といった説もあるが、これは一種の民間語源であろう[4]。 なお、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシは、今日ホオズキカメムシとの和名を与えられている。漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」とも書く。中国語では酸漿の名のほかに「金灯」「錦灯籠」などとも言い、英語では Chinese lantern plantと呼ばれている。
○薬効・毒性
地下茎および根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名で呼ばれている。ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドが含まれている。特に酸漿根の部分には子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれており、妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。そのため酸漿根を堕胎剤として利用した例もある。平安時代より鎮静剤として利用されており、江戸時代には堕胎剤として利用されていた。現在も咳や痰、解熱、冷え性などに効果があるとして、全草を干して煎じて飲む風習がある地方が存在する。
・観賞用 (園芸) 品種
毒性及び苦みがあり食用にならない。ホオズキは、世界中でその土地の環境に応じて変化し約80種類が分布している。実の大きいタンバホオズキ、矮性種の三寸ホオズキ
・食用品種(ショクヨウホオズキ (Physalis pruinosa) )
甘酸っぱく食用にされる。ヨーロッパでは古くから栽培されていて、秋田県上小阿仁村の特産品。北海道では1995年から由仁町、江別市などでも生産される。旬は秋。袋が茶褐色に変わり中の直径2cmから3cm位の実が黄色くなって食べ頃を迎える。ストロベリートマトという名前で出荷されている。
甘酸っぱく食用にされる。ヨーロッパでは古くから栽培されていて、秋田県上小阿仁村の特産品。北海道では1995年から由仁町、江別市などでも生産される。旬は秋。袋が茶褐色に変わり中の直径2cmから3cm位の実が黄色くなって食べ頃を迎える。ストロベリートマトという名前で出荷されている。
ヘクソカズラ
ヘクソカズラ (屁糞葛, Paederia scandens) とはアカネ科ヘクソカズラ属の植物の一種。別名ヤイトバナ、サオトメバナ。古名はクソカズラ(糞葛・屎葛)。日本各地、東アジアに分布する蔓性の多年草で、至る所に多い雑草。葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。
○特徴
葉は蔓性の茎に対生し、形は披針形から広卵形で、縁は全縁。花期は7月から9月頃で、花弁は白色、中心は紅紫色であり、その色合いが灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名がある。
○利用
果実は黄褐色。干して水分を飛ばした果実、または生の実を薬用とする。ただ、生の果実はかなりの臭気を放つのに対して、乾燥したものは不思議と臭いが消えるため、乾燥したものを使うことのほうが多い。劇的ではないが効用は認められており、しもやけ、あかぎれなどの外用民間薬のほか、生薬の鶏屎藤果としてもしられている。
○文化
万葉集(巻十六)
かわらふじに 延ひおほとれる屎葛(くそかづら) 絶ゆることなく宮仕えせむ(高宮王)
○諺
「屁糞葛も花盛り」 いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ。類語に「鬼も十八番茶も出花」がある。
○特徴
葉は蔓性の茎に対生し、形は披針形から広卵形で、縁は全縁。花期は7月から9月頃で、花弁は白色、中心は紅紫色であり、その色合いが灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名がある。
○利用
果実は黄褐色。干して水分を飛ばした果実、または生の実を薬用とする。ただ、生の果実はかなりの臭気を放つのに対して、乾燥したものは不思議と臭いが消えるため、乾燥したものを使うことのほうが多い。劇的ではないが効用は認められており、しもやけ、あかぎれなどの外用民間薬のほか、生薬の鶏屎藤果としてもしられている。
○文化
万葉集(巻十六)
かわらふじに 延ひおほとれる屎葛(くそかづら) 絶ゆることなく宮仕えせむ(高宮王)
○諺
「屁糞葛も花盛り」 いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ。類語に「鬼も十八番茶も出花」がある。
ヒイラギ
ヒイラギ(柊・疼木・柊木、学名:Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。雌雄異株。和名の由来は、葉の縁の棘に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼く・疼ぐ)ことから。季語としては、「柊の花」 は冬。
○特徴
東アジア原産で、日本では本州(福島県以南)~四国・九州・沖縄の山地に分布しているほか、台湾でも見られる。高さは約2m。葉は対生し卵型、革質で光沢あり、縁には先が鋭い棘となった鋭鋸歯がある。また、老樹になると葉の棘は次第に少なくなり、葉は丸くなってしまう。花期は10~11月。葉腋に単性または両性の白色の小花を密生させる。花は同じモクセイ科のキンモクセイに似た芳香がある。花冠は鐘形で4深裂している。果実は翌年5~6月に熟し、長さ1.5cmほど、暗紫色に実る。殖やし方は、実生または挿し木。
○病虫害
ヒイラギは、庭木の中では病虫害に強い植物である。しかしヘリグロテントウノミハムシ(ハムシ科ノミハムシ亜科)に食害されることがある。この虫に寄生されると、春に新葉を主に、葉の裏から幼虫が入り込み食害される。初夏には成虫になり、成虫もまた葉の裏から食害する。食害された葉は、枯れてしまい再生しない。 駆除は困難である。防除として、春の幼虫の食害前に、農薬(スミチオン、オルトランなど)による葉の消毒。夏の成虫は、捕獲駆除。冬に、成虫の冬眠を阻害するため、落ち葉を清掃する。ヘリグロテントウノミハムシは、形状がテントウムシ」に良く似ていて、「アブラムシを食べる益虫」と間違えられ放置されやすい。ヘリグロテントウノミハムシは、テントウムシ類より触角が太く長く、また跳躍力が強く、人が触ると跳ねて逃げるので見分けがつく。
○その他の用途
鑑賞用:低木で常緑広葉樹であるため、盆栽などとしても作られている。
具材:幹は堅く、なおかつしなやかであることから、衝撃などに対し強靱な耐久性を持っている。この為、玄翁(げんのう)と呼ばれる重さ3kgにも達する大金槌の柄にも使用されている。特に熟練した石工はヒイラギの幹を多く保有し、自宅の庭先に植えている者もいる。他にも、細工物、器具、印材などに利用される。
防犯:葉に棘があるため、防犯目的で生け垣に利用することも多い。
魔除け:古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に使われてきた。家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)に南天の木を植えると良いとされている(鬼門除け)。また、節分の夜、ヒイラギの枝と大豆の枝に鰯(いわし)の頭を門戸に飾ると悪鬼を払うという。
○類似の植物
似たような形のヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイの雑種といわれ、葉は大きく縁にはあらい鋸歯があるが、結実はしない。クリスマスの飾りに使うのはセイヨウヒイラギ(学名:Ilex aquifolium)であり、「ヒイラギ」 とあってもモチノキ科という別の科に分類される別種である。その他、ヒイラギの鋭い鋸歯が特徴的なため、それに似た葉を持つものはヒイラギの名を与えられる例がある。外来種ではヒイラギナンテンがよく栽培される。他に琉球列島にはアマミヒイラギモチ、ヒイラギズイナがある。ほかに、鋭い鋸歯を持つものにリンボクがあり、往々にしてヒイラギと間違えられる。また、ヒイラギを含めてこれらの多くは幼木の時に鋸歯が鋭く、大きくなると次第に鈍くなり、時には鋸歯が見えなくなることも共通している。
○特徴
東アジア原産で、日本では本州(福島県以南)~四国・九州・沖縄の山地に分布しているほか、台湾でも見られる。高さは約2m。葉は対生し卵型、革質で光沢あり、縁には先が鋭い棘となった鋭鋸歯がある。また、老樹になると葉の棘は次第に少なくなり、葉は丸くなってしまう。花期は10~11月。葉腋に単性または両性の白色の小花を密生させる。花は同じモクセイ科のキンモクセイに似た芳香がある。花冠は鐘形で4深裂している。果実は翌年5~6月に熟し、長さ1.5cmほど、暗紫色に実る。殖やし方は、実生または挿し木。
○病虫害
ヒイラギは、庭木の中では病虫害に強い植物である。しかしヘリグロテントウノミハムシ(ハムシ科ノミハムシ亜科)に食害されることがある。この虫に寄生されると、春に新葉を主に、葉の裏から幼虫が入り込み食害される。初夏には成虫になり、成虫もまた葉の裏から食害する。食害された葉は、枯れてしまい再生しない。 駆除は困難である。防除として、春の幼虫の食害前に、農薬(スミチオン、オルトランなど)による葉の消毒。夏の成虫は、捕獲駆除。冬に、成虫の冬眠を阻害するため、落ち葉を清掃する。ヘリグロテントウノミハムシは、形状がテントウムシ」に良く似ていて、「アブラムシを食べる益虫」と間違えられ放置されやすい。ヘリグロテントウノミハムシは、テントウムシ類より触角が太く長く、また跳躍力が強く、人が触ると跳ねて逃げるので見分けがつく。
○その他の用途
鑑賞用:低木で常緑広葉樹であるため、盆栽などとしても作られている。
具材:幹は堅く、なおかつしなやかであることから、衝撃などに対し強靱な耐久性を持っている。この為、玄翁(げんのう)と呼ばれる重さ3kgにも達する大金槌の柄にも使用されている。特に熟練した石工はヒイラギの幹を多く保有し、自宅の庭先に植えている者もいる。他にも、細工物、器具、印材などに利用される。
防犯:葉に棘があるため、防犯目的で生け垣に利用することも多い。
魔除け:古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に使われてきた。家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)に南天の木を植えると良いとされている(鬼門除け)。また、節分の夜、ヒイラギの枝と大豆の枝に鰯(いわし)の頭を門戸に飾ると悪鬼を払うという。
○類似の植物
似たような形のヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイの雑種といわれ、葉は大きく縁にはあらい鋸歯があるが、結実はしない。クリスマスの飾りに使うのはセイヨウヒイラギ(学名:Ilex aquifolium)であり、「ヒイラギ」 とあってもモチノキ科という別の科に分類される別種である。その他、ヒイラギの鋭い鋸歯が特徴的なため、それに似た葉を持つものはヒイラギの名を与えられる例がある。外来種ではヒイラギナンテンがよく栽培される。他に琉球列島にはアマミヒイラギモチ、ヒイラギズイナがある。ほかに、鋭い鋸歯を持つものにリンボクがあり、往々にしてヒイラギと間違えられる。また、ヒイラギを含めてこれらの多くは幼木の時に鋸歯が鋭く、大きくなると次第に鈍くなり、時には鋸歯が見えなくなることも共通している。
ハス
ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)は、インド原産のハス科多年性水生植物。
○名称など
古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。 水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。 漢字では「蓮」のほかに「荷」の字をあてる。ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。属名 Nelumbo はシンハラ語から。種小名 nucifera はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」の意。 英名 lotus はギリシア語由来で、元はエジプトに自生するスイレンの一種「タイガー・ロータス」 Nymphaea lotus を指したものという。7月の誕生花であり、夏の季語。 花言葉は「雄弁」。
○特徴
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定された(大賀ハス)。その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から、およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もある。近年の被子植物のDNA分岐系統の研究から、スイレン科のグループは被子植物の主グループから早い時期に分岐したことがわかってきた。しかしハス科はそれと違って被子植物の主グループに近いとされ、APG分類体系ではヤマモガシ目に入れられている。
○利用
観賞用、食用として湿地で栽培される。
・地下茎
地下茎はレンコン(蓮根)として食用になる。日本では茨城県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが産地として知られている。中国では、すりつぶして取ったでん粉を葛と同様に、砂糖とともに熱湯で溶いて飲みものとする場合もある。
・葉
葉については「蓮の葉」を参照。
・種子
はすの実と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富であり、生食される。若い緑色の花托が生食にはよく、花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにビリビリと簡単に破れる。柔らかな皮をの中に白い蓮の実が入っている。種は緑色のドングリに似た形状で甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持つ。また甘納豆や汁粉などとしても食べられる。中国や台湾では餡にして、月餅、最中などの菓子に加工されることも多い。餡にする場合苦味のある芯の部分は取り除くことが多いが、取り除いた芯の部分を集め蓮芯茶として飲まれることもある。 また、蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静、滋養強壮作用がある。
・芽
果実の若芽は、果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる。
・花
ハスを国花としているベトナムでは、雄しべで茶葉に香り付けしたものを花茶の一種であるハス茶として飲用する。資料によれば甘い香りが楽しめると言う。かつては茶葉を花の中に挿入し、香りを茶葉に移していた[3]。
・茎
撥水性の葉と茎がストロー状になっている性質から、葉に酒を注いで茎から飲む象鼻杯(ぞうびはい)という習慣もある。ベトナムでは茹でてサラダのような和え物にして食べる。茎の表皮を細かく裂いて作る糸を「茄絲(かし)」、茎の内部から引き出した繊維で作る糸を「藕絲(ぐうし)」と呼び、どちらも布に織り上げる等、利用される。
○名称など
古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。 水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。 漢字では「蓮」のほかに「荷」の字をあてる。ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。属名 Nelumbo はシンハラ語から。種小名 nucifera はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」の意。 英名 lotus はギリシア語由来で、元はエジプトに自生するスイレンの一種「タイガー・ロータス」 Nymphaea lotus を指したものという。7月の誕生花であり、夏の季語。 花言葉は「雄弁」。
○特徴
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定された(大賀ハス)。その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から、およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もある。近年の被子植物のDNA分岐系統の研究から、スイレン科のグループは被子植物の主グループから早い時期に分岐したことがわかってきた。しかしハス科はそれと違って被子植物の主グループに近いとされ、APG分類体系ではヤマモガシ目に入れられている。
○利用
観賞用、食用として湿地で栽培される。
・地下茎
地下茎はレンコン(蓮根)として食用になる。日本では茨城県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが産地として知られている。中国では、すりつぶして取ったでん粉を葛と同様に、砂糖とともに熱湯で溶いて飲みものとする場合もある。
・葉
葉については「蓮の葉」を参照。
・種子
はすの実と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富であり、生食される。若い緑色の花托が生食にはよく、花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにビリビリと簡単に破れる。柔らかな皮をの中に白い蓮の実が入っている。種は緑色のドングリに似た形状で甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持つ。また甘納豆や汁粉などとしても食べられる。中国や台湾では餡にして、月餅、最中などの菓子に加工されることも多い。餡にする場合苦味のある芯の部分は取り除くことが多いが、取り除いた芯の部分を集め蓮芯茶として飲まれることもある。 また、蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静、滋養強壮作用がある。
・芽
果実の若芽は、果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる。
・花
ハスを国花としているベトナムでは、雄しべで茶葉に香り付けしたものを花茶の一種であるハス茶として飲用する。資料によれば甘い香りが楽しめると言う。かつては茶葉を花の中に挿入し、香りを茶葉に移していた[3]。
・茎
撥水性の葉と茎がストロー状になっている性質から、葉に酒を注いで茎から飲む象鼻杯(ぞうびはい)という習慣もある。ベトナムでは茹でてサラダのような和え物にして食べる。茎の表皮を細かく裂いて作る糸を「茄絲(かし)」、茎の内部から引き出した繊維で作る糸を「藕絲(ぐうし)」と呼び、どちらも布に織り上げる等、利用される。
2012年9月28日金曜日
ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ(凌霄花、Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科のつる性木本。夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、庭などでよく栽培される。中国原産。ノウゼンというのは凌霄の字音によるといわれる(古くはノウセウと読まれた)。夏の暑い時期にハッとするような鮮やかな色の花を付けるところから、この花の名前が来ているともされる。茎の先に総状花序をつける。花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く。葉は奇数羽状複葉。つるからは気根を出し固着する。幹はフジと同じように太くなる。樹勢が非常に強く丈夫な花木であり、容易に株分かれして繁殖する。また、花後のこぼれ種が自然発芽して、周囲に広がっていくこともある。園芸品種が複数存在し、ピンクや黄色などの花色もある。ノウゼンカズラ属はノウゼンカズラと、アメリカ合衆国南東部原産のアメリカノウゼンカズラC. radicans、およびこれらの雑種C. x tagliabuana からなる。アメリカノウゼンカズラの花はノウゼンカズラより細長く、赤橙色。花の形がラッパに似ていることから英語では「トランペット・フラワー」と呼ばれる。
2012年9月16日日曜日
ノアサガオ
ノアサガオIpomoea indicaは沖縄原産で、同県では低地の森林や藪にごく普通に分布する野生種である。多年生・宿根性で、関東以南では越冬して成長し古い茎はやや木質化する。ノアサガオの園芸品種が「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」など多くの異なる名称で販売されている。草勢はきわめて強健で、蔓は数メートルの高さにまで伸び、垣根や家の壁面などをカーテン状に覆い尽くす。葉もアサガオより大きく掌大で、花は多数が房咲きし壮観である。時刻と気温によって花の色が変化し、早朝は青く昼は紫になる。アサガオのように結実しないので種を取ることはできず、挿し木で繁殖させる。
ナンテン
ナンテン(南天、学名:Nandina domestica)は、メギ科の常緑低木。庭木として利用される。
○特徴
中国原産。日本では西日本、四国、九州に自生しているが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされている。高さは2m位、高いもので4~5mほど。幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の姿をしている。先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつける。庭木として植えられることが多く、時に逸出したものが野外で生育しているのも見掛ける。
○特徴
中国原産。日本では西日本、四国、九州に自生しているが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされている。高さは2m位、高いもので4~5mほど。幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の姿をしている。先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつける。庭木として植えられることが多く、時に逸出したものが野外で生育しているのも見掛ける。
トウネズミモチ
トウネズミモチ(唐鼠黐、学名Ligustrum lucidum)とはモクセイ科の植物の一種。中国中南部原産の常緑高木。花期は6~7月頃で黄白色の花を多数咲かせる。公園などの生け垣によく利用される。果実は紫黒色に熟するが、これは女貞子(じょていし)という生薬で強壮作用があるとされる。似た植物に同属のネズミモチ(L. japonicum)がある。本種は葉裏を光に透かしてみると葉脈の主脈も側脈も透けて見えるが、ネズミモチは主脈が見えるものの側脈は見えないので区別できる。また果実はともに楕円形であるが、本種の方が球形に近く、ネズミモチはやや細長い。
サルスベリ
サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、学名:Lagerstroemia indica)は中国南部原産のミソハギ科の落葉中高木。種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もある。
○特徴
8月頃咲く紅の濃淡または白色の花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。花は円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。果実は円いさく果で種子には翼がある。サルスベリの名は幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新して行くことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。英語名Crape myrtleはギンバイカ(myrtle)の花に似て花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。中国では唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。
○サルスベリ属
サルスベリ属は熱帯・亜熱帯に分布し、日本では南西諸島にシマサルスベリ(L. subcostata)、ヤクシマサルスベリ(L. fauriei)が自生する。東南アジア原産のオオバナサルスベリ(バナバ、L. speciosa)は観賞用に栽培するほか、葉を「バナバ茶」として飲用する。
○特徴
8月頃咲く紅の濃淡または白色の花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。花は円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。果実は円いさく果で種子には翼がある。サルスベリの名は幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新して行くことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。英語名Crape myrtleはギンバイカ(myrtle)の花に似て花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。中国では唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。
○サルスベリ属
サルスベリ属は熱帯・亜熱帯に分布し、日本では南西諸島にシマサルスベリ(L. subcostata)、ヤクシマサルスベリ(L. fauriei)が自生する。東南アジア原産のオオバナサルスベリ(バナバ、L. speciosa)は観賞用に栽培するほか、葉を「バナバ茶」として飲用する。
サザンカ
サザンカ(山茶花、学名:Camellia sasanqua)は、ツバキ科の常緑広葉樹。
○特徴
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤や、白や、ピンクなど様々である。童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)の歌詞に登場することでもよく知られる。漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。
○分布
日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)等に、日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに分布する[1][2]。なお、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生しており、ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応した珍しい種であり、日本は自生地としては北限である。
○栽培品種
サザンカには多くの栽培品種(園芸品種)があり、花の時期や花形などで3つの群に分けるのが一般的である。サザンカ群以外はツバキとの交雑である。
・サザンカ群
サザンカ Camellia sasanqua Thunb.
・カンツバキ群
カンツバキ Camellia sasanqua Thunb. ’Shishigashira’(シノニムC. x hiemalis Nakai,C. sasanqua Thunb. var. fujikoana Makino)
カンツバキ(寒椿)は、サザンカとツバキ C. japonica との種間交雑園芸品種群である。
・ハルサザンカ群
ハルサザンカ Camellia x vernalis (Makino) Makino
○特徴
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤や、白や、ピンクなど様々である。童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)の歌詞に登場することでもよく知られる。漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。
○分布
日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)等に、日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに分布する[1][2]。なお、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生しており、ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応した珍しい種であり、日本は自生地としては北限である。
○栽培品種
サザンカには多くの栽培品種(園芸品種)があり、花の時期や花形などで3つの群に分けるのが一般的である。サザンカ群以外はツバキとの交雑である。
・サザンカ群
サザンカ Camellia sasanqua Thunb.
・カンツバキ群
カンツバキ Camellia sasanqua Thunb. ’Shishigashira’(シノニムC. x hiemalis Nakai,C. sasanqua Thunb. var. fujikoana Makino)
カンツバキ(寒椿)は、サザンカとツバキ C. japonica との種間交雑園芸品種群である。
・ハルサザンカ群
ハルサザンカ Camellia x vernalis (Makino) Makino
クロガネモチ
クロガネモチ(黒鉄黐)とは、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。学名 Ilex rotunda。
○概要
高木であるが、あまり高くならず、自然状態では10m程度が普通。明るいところを好む。葉は革質で楕円形やや波打つことが多く、深緑色。表面につやがある。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。春4月に新芽を吹き、葉が交替する。雌雄異株で、花は淡紫色、5月から6月に咲く。たくさんの果実を秋につける。果実は真っ赤な球形で、直径6mmほど。
○分布と生育環境
本州(茨城・福井以西)・四国・九州・琉球列島に産し、国外では台湾・中国・インドシナまで分布する。低地の森林に多く、しばしば海岸林にも顔を出す。
○利用
しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。材木は農機具の柄としても用いられる。
○概要
高木であるが、あまり高くならず、自然状態では10m程度が普通。明るいところを好む。葉は革質で楕円形やや波打つことが多く、深緑色。表面につやがある。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。春4月に新芽を吹き、葉が交替する。雌雄異株で、花は淡紫色、5月から6月に咲く。たくさんの果実を秋につける。果実は真っ赤な球形で、直径6mmほど。
○分布と生育環境
本州(茨城・福井以西)・四国・九州・琉球列島に産し、国外では台湾・中国・インドシナまで分布する。低地の森林に多く、しばしば海岸林にも顔を出す。
○利用
しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。材木は農機具の柄としても用いられる。
2012年9月2日日曜日
2012年8月27日月曜日
ワスレグサ属
ワスレグサ属(学名 Hemerocallis)は、ユリ科(分類によってはワスレグサ科として分ける)植物の属のひとつ。別名、キスゲ属、ヘメロカリス属とも。中国では萱草(カンゾウ)属とも。花が美しいので園芸用に栽培され、園芸品種(デイリリー (daylily)、ヘメロカリス (Hemerocallis)と呼ばれる)も多数ある。また食用にされるものもある(日本では葉、台湾等で花など)。
2012年8月19日日曜日
チョウセンアサガオ
チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔、学名:Datura metel)は、ナス科の植物。園芸用にはダチュラの名で広く流通しているほか、マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビの異名もある。原産地は南アジア。日本へは、江戸時代・明治時代に薬用植物としてもたらされたとされる。
○特徴
一年草。草丈は1mほどで茎はよく枝分かれする。大型で卵型の葉を持ち、夏に10cm-15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせる。実は球形で短いとげが多数付いており、熟すと割れて種子を飛ばす。外来種として帰化・野生化したものが見られる。
○薬用植物
ベラドンナやハシリドコロなどと同様にアトロピンを含んでおり、過去には鎮痙薬として使用された。世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者、華岡青洲が精製した麻酔薬が本種を主成分としていたことから日本麻酔科学会のシンボルマークに本種の花が採用されている。薬用植物ではあるが、反面、毒性も著しく強く、「キチガイナスビ」といった、毒性があることを示す別名を持つ。近年ではオウム真理教が「ダツラの技法」と称して信者を洗脳、自白させるための薬物原料に本種を用いたため、園芸名の「ダチュラ」にもマイナスイメージが付いた。このため、近年ではエンジェルズ・トランペットの名で園芸店で販売されている場合が多い。
○特徴
一年草。草丈は1mほどで茎はよく枝分かれする。大型で卵型の葉を持ち、夏に10cm-15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせる。実は球形で短いとげが多数付いており、熟すと割れて種子を飛ばす。外来種として帰化・野生化したものが見られる。
○薬用植物
ベラドンナやハシリドコロなどと同様にアトロピンを含んでおり、過去には鎮痙薬として使用された。世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者、華岡青洲が精製した麻酔薬が本種を主成分としていたことから日本麻酔科学会のシンボルマークに本種の花が採用されている。薬用植物ではあるが、反面、毒性も著しく強く、「キチガイナスビ」といった、毒性があることを示す別名を持つ。近年ではオウム真理教が「ダツラの技法」と称して信者を洗脳、自白させるための薬物原料に本種を用いたため、園芸名の「ダチュラ」にもマイナスイメージが付いた。このため、近年ではエンジェルズ・トランペットの名で園芸店で販売されている場合が多い。
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