2014年10月17日金曜日

バナナ

バナナ(甘蕉、実芭蕉、学名 Musa spp. )はバショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称。また、その果実のこと。いくつかの原種から育種された多年草。種によっては熟すまでは毒を持つものもある。
○概要
芭蕉と呼ばれたが、食べる方は別名実芭蕉(みばしょう)、漢名は「香蕉」。食用果実として非常に重要で、2009年の全世界での年間生産量は生食用バナナが9581万トン、料理用バナナが3581万トンで、総計では1億3262万トンにのぼる。アジアやラテンアメリカの熱帯域で大規模に栽培されているほか、東アフリカや中央アフリカでは主食として小規模ながら広く栽培が行われている。また、花を料理に使う地域もあり、葉は皿代わりにしたり、包んで蒸すための材料にしたりするほか、屋根の材料などとしても利用される。
○植物学上の特徴と分布
原産地は熱帯アジア、マレーシアなど。バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったと考えられている。「バナナの木」と言われるように、高さ数mになるが、実際には草本であり、その意味では正確には果物ではなく野菜(果菜)に分類される。その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものであり、いわばタマネギの球根を引き延ばしたようなものである。茎は地下にあって短く横に這う。茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びる。
○花
花(花序)は偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がる。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っている。大きな花弁に見えるのは苞葉で、果指の部分が本当のバナナの花である。果指一つ一つが一本のバナナに成長し果房がバナナの房となる。なお、開花は一本の偽茎につき一回のみで開花後は株元から吸芽を出して枯れてしまう。
○果実
果皮の色は品種によって異なり、一般的に知られるものは緑色から黄色であるが、桃色から紫まで多様である。収穫後時間が経過するにつれて皮の表面に浮かぶ黒い斑点状のものを「スウィートスポット (Sweet spot)」または「シュガースポット (Sugar spot)」と呼び、簡単な熟成のバロメータとなる。また成熟したバナナの皮はクロロフィルの分解物が含まれ、紫外線を照射すると青色の蛍光を発する。また、最初は下へ向けて成長するが、後に上へ向けて成長することから湾曲した形を形成する。キャベンディッシュ種などの食用バナナは三倍体であるため種子を作らない。吸芽の株分けなどで繁殖する。





松かさ

松かさ(英: conifer cone、pinecone)とは、松(マツ科マツ属)の果実のようなもの(毬果あるいは球果)のことである。松毬、松傘、松笠とも書き、「松毬」は「ちちり」「ちちりん」とも訓読する。まつぼっくり、松ぼくりともいう。これは、「松陰嚢(まつふぐり)」が転訛した語である。「松ぼくり」は晩秋・植物に分類される季語となっている。英語の "pineapple" (パイナップル、パインアップル)は、本来は「松の果実」という名前の通り松かさのことであったが、後に松かさに似た別の果物、すなわち現在のパイナップルを指すようになった(この場合の“apple”は、リンゴではなく単に果実を意味する)。
○構造
アカマツやクロマツの種子は、雌花を構成する鱗片の裏面につく。この鱗片は、主軸に螺旋状につき、全体としては卵形、あるいは卵状楕円形の塊になる。その外面は鱗片の先端の広がった部分によって覆われ、種子の位置する鱗片のすき間は、鱗片先端が膨らんで、互いに密着することで、その内部に閉じこめられ、外から見ることはできない。これが松かさである。種子を中に含む構造という点では果実に類似するが、雌しべの子房に由来する真の果実ではない。種子の成熟には2年かかるので、マツの枝を観察すると、先端に今年の雌花、1年枝の根元に昨年から成長した未熟な松かさ、更に下には種子を放出した後の松かさがついているのが確認できることがある。種子を放出してしばらくすると、松かさは根本からはずれて地上に落ちる。このとき、松かさは大きく開いてやや球形に近くなる。ハイマツやモミ(モミ属)、ツガ(ツガ属)など、あるいはコウヤマキ(コウヤマキ科)などもよく似た松かさを作る。形や大きさは種によってさまざまである。それぞれその形態には特徴があり、それによって属や種の判断ができる。モミの場合、種子を放出するときに鱗片がバラバラになるため、松かさの姿で地面に落ちることはない。
○利用
アカマツやクロマツなどの松かさはその形が面白く、大きさも手頃で、よく保存されるので、子どものおもちゃなどによく用いられる。時には工芸品などに加工されることもある。水で濡らすとかさを閉じ、乾かすと再び開くという性質を生かし、かさが開いている状態では入らず、閉じていれば入るような大きさの口を持つ容器に入れることもある。また、松脂を含み、燃えやすい形状のため、天然の着火剤としても優秀である。キャンプ用品の中には、松かさ1個から数個でシエラカップ1個分のお湯を沸かすキャンピングコンロも販売されている。
○マツ以外の松かさ
球果植物門の植物の場合も、構造的には松かさのようなものを作るが、外見が大いに異なるので、松かさと認識されがたい。被子植物のハンノキなどのカバノキ科の植物やモクマオウ科の植物などもよく似た形になる。いずれも楕円形で、多数の鱗片が螺旋状に並んだものをつけ、その鱗片が隙間を広げて種子散布すると、その全体が硬く乾燥して枯れ、落下する。その形は大抵は松かさより小さいが、見た目はよく似たものである。しかし、これらは全く異なるものである。これらの場合、落下するのは種子ではなく果実であり、松かさ状を構成する鱗片は花の基部の包に由来する。したがって、鱗片の間にあるのが花であって、松かさ状のものは花序である。したがって、大胞子嚢をつける胞子葉に由来する鱗片が単一の軸状に配置する松かさとは似て非なるものである。



2014年10月13日月曜日

明治の森箕面国定公園もみじまつり2014

関西で有数の紅葉の名所である箕面公園で「もみじまつり」が開催されます。「明治の森箕面国定公園もみじまつり写真コンクール」では、箕面公園の魅力が感じられる写真が募集され、入賞者には賞金などが贈呈されます。19日には箕面観光ボランティアガイドによるオープンハイキングが実施され、紅葉の見どころを巡ることができます。22日と23日には龍安寺前広場で、箕面のゆずを使った饅頭とお茶を楽しむこともできます(有料)。きれいに色づく紅葉を眺めながら滝道を散策する絶好の季節を迎えます。※11月の土日祝9:00~18:00、箕面ドライブウェイ・みのお山荘園の杜下から箕面川ダム下三又路まで、自動車・自転車に上り一方通行となります。
所在地:〒562-0002大阪府箕面市箕面公園
交通アクセス:阪急「箕面駅」から徒歩40分(箕面大滝まで)
開催期間:2014年11月1日~30日「明治の森箕面国定公園もみじまつり写真コンクール」12月15日必着、「昨年度もみじまつり写真コンクール入賞作品展」11月14日~30日、オープンハイキング11月19日、紅葉と野点を楽しむ11月22日~23日
主催:箕面市観光協会
問合せ先:箕面交通・観光案内所072-723-1885

2014年10月2日木曜日

牛滝山もみじまつり2014

古くから紅葉の名所として知られる大威徳寺境内で「牛滝山もみじまつり」が開催されます。地酒や野菜の天ぷら、だんじりグッズの販売などが行われ、多くの人で賑わいます。
開催場所:大阪府岸和田市大威徳寺
所在地:〒596-0114大阪府岸和田市大沢町1187
交通アクセス:南海本線「岸和田駅」から南海バス約50分「牛滝山」すぐ
開催期間:2014年11月23日10:30~
主催:岸和田市、岸和田市観光振興協会
問合せ先:岸和田市観光振興協会072-436-0914

勝運の寺勝尾寺もみじまつり2014

勝尾寺では紅葉シーズンになると、8万坪の境内が赤や黄、緑に彩られます。本堂や二階堂へ向かう参道を覆う紅葉のトンネルが、中でも人気の鑑賞スポットとなっています。11月中の土日祝には、期間限定の特別ライトアップ「幻想の世界へ」が行われ、昼の厳かな雰囲気とは趣きの異なる、神秘的かつ幻想的な景観が広がります。※11月中の土日祝は、勝尾寺から箕面駅方面へは一方通行規制のため通行不可
所在地:〒562-8508大阪府箕面市勝尾寺
交通アクセス:北大阪急行・地下鉄御堂筋線「千里中央駅」からタクシー約20分または阪急バス約30分「勝尾寺」~徒歩1分
開催期間:2014年11月中旬~下旬ライトアップ/11月8日~9日、15日~16日、22日~24日、29日~30日日没~19:30(閉門)
イベント料金:入山料/大人400円、中小生300円
問合せ先:勝尾寺072-721-7010