2015年12月9日水曜日

薬草の博物誌-森野旧薬園と江戸の植物図譜-2015

健康志向が高まる中、近年、ますます注目を浴びている漢方薬。その材料となる「薬草」に焦点をあてた展覧会が、LIXILギャラリー(大阪)で開催されます。日本最古の私設薬草園「森野旧薬園」を開設した江戸時代中期の本草家、賽郭(さいかく)こと藤助通貞(とうすけみちさだ)が、晩年に完成させた『松山本草』は、約1000種もの動植物の姿を、自然科学的な観察眼で色鮮やかに描いたもので、江戸時代に発展した本草学が、いかに多くの人々の関心を集めたかを物語ります。それを裏付けるかのように、当時、この他にも多くの本草書や図譜が出版されました。同展覧会は、江戸の初期から後期のみならず、本草学が近代植物学へ移行する時期までに描かれた主要な植物図譜の変遷が、約90点の実資料をはじめ、写真、映像などで展観できる機会となっています。
所在地:〒530-0011大阪市北区大深町4-20グランフロント大阪南館タワーA12階
開催期間:2015年12月4日~2016年2月16日10:00~17:00※休館日は毎週水曜、12月29日~1月6日
交通アクセス:JR「大阪駅」中央北口2階連絡デッキから直結
料金:無料
問合せ先:LIXILギャラリー(大阪)06-6733-1790
http://www1.lixil.co.jp/gallery/

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