2025年8月30日土曜日

キウイフルーツ

 キウイフルーツ(英: kiwifruit)は、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実である。また、マタタビ属のActinidia deliciosaを指して特にキウイフルーツとも呼ばれる。温帯の果樹で、秋に果実が実る。果実は産毛のような細かい毛が生えており、ビタミンCを多く含む。野生種のサルナシの近縁にあたり、中国に分布するオニマタタビ(シナマタタビ)からニュージーランドで改良されて作出された栽培品種であり、ニュージーランドの国鳥キーウィに因んで名をつけられている。

〇概要

商業流通の歴史は浅く、1906年にニュージーランドが新しい果樹のキウイフルーツとして、中国原産のActinidia deliciosaやActinidia chinensisの品種改良に成功、1934年頃から商業栽培を開始し、世界各国で食べられるようになった果物である。「キウイフルーツ」という名称は、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出されるようになった際、ニュージーランドのシンボルである鳥の「キーウィ (kiwi)」に因んで1959年に命名された(果実と鳥の見た目の類似性から命名された訳ではない)。カタカナでは「キーウィーフルーツ」「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などの表記も使用される。日本へは1966年(昭和41年)に、アメリカ合衆国から果菜(ベジタブルフルーツ)の一種として輸入され出回るようになった。また、日本でも栽培や独自品種の開発が行われており[8]、花期は5月頃。耐寒性があり冬期の最低気温-10℃程度の地域でも栽培が可能である。産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではない。Actinidia deliciosa の最も一般的な栽培品種であるヘイワード種の果実は、鶏卵程度の大きさを持つ楕円体で、皮が茶色く毛状の繊維に覆われている。この植物および果実自体もキウイ(またはキーウィー、キーウィ、キウィ)と略して呼ばれる場合がある。マタタビに近縁であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもある。その他のマタタビ属の近縁種も「キウイ」という名称を利用して流通している。例: オニマタタビ(A. chinensis、ゴールドキウイ、ゴールデンキウイ)、サルナシ(A. arguta、ベビーキウイ、ミニキウイ)、シマサルナシ(A. rufa、ミニキウイ)など。

〇植物としての特徴

中国原産のオニマタタビ(鬼木天蓼、学名: Actinidia chinensis、別名:シナサルナシ)が、南半球のニュージーランドで改良されたもの。果樹としてなじみがあり、庭木としても見られる落葉性のつる性木本。つるは全体的に褐色の粗い毛が多く、太くなると樹皮は縦にひび割れる。枝の随には隔壁がある。花期は5 - 6月(日本の場合)。冬芽は褐色の毛に覆われていて互生し、隆起した葉痕上部の中に隠れて、先端だけが少し見えている半隠芽である。葉痕は円形や半円形で、維管束痕が1個つく。

〇分類

種としてのキウイフルーツは、以前は Actinidia chinensis (標準和名:オニマタタビ)という単一の種の下に変種がいくつかあるとされていたが、1980年代に Actinidia deliciosa、Actinidia setosa、Actinidia chinensis の別々の種に分類された。A. deliciosa と A. chinensis の主な差異は植生の形態、花および果実の形態、染色体の数である。A. deliciosa の果実は表面が粗毛に覆われており、緑色果肉品種である。最も一般的に市販されているヘイワード種は A. deliciosa 種である。一方、A. chinensis の果実表面は軟かい疎毛で覆われ(果肉は黄色いことが多いが、黄緑色や赤色が混じるものもある)、2000年より販売の始まったゴールド・キウイ(ゼスプリ ゴールド、ホート16A種)は A. chinensis 種である。

〇栽培品種

キウイフルーツ果実の食品科学的な特徴としては、ビタミンC(アスコルビン酸)の含量が多いことや、果実としては珍しくクロロフィルを含むことなどが挙げられる。これらの果実成分の含量は、キウイフルーツの品種によって大きく異なっている。

〇栽培

日本での商業栽培は温州ミカンなど柑橘類の余剰対策の転作作物として始まった。専門知識がなくても比較的簡単に栽培ができ、苗は一般向けにホームセンターなどの園芸コーナーで容易に入手できる。雄雌を1株ずつ植え、藤棚を使い蔓(ツル)を上手くはわせて栽培すれば、10月から11月頃には果実が収穫できる。よく成長した株の場合、一株から約1000個もの収穫を得ることもしばしばであるが、大量の結実は糖度が下がり酸が増加することで食味を低下させてしまう。表年・裏年もあるので、人工授粉と実の大きさがピンポン球大の頃に、摘果を行うことが望ましい。収穫後は30-60日程度の追熟をさせると食べられる。

〇利用

・生食

熟した果実の皮を剥くか、半分に切りスプーンなどで果肉を抉るかして、食用にする。ただし、ベビーキウイのように果皮が薄く産毛も少ない品種の場合は皮ごと食用にする。サラダ、デザートなどへの利用もされる。かたいものは未熟なので、常温において追熟させる。

・加工

ジャム-砂糖を加えて煮て作る。もっと煮詰めて羊羹のような菓子にする例もある。

乾燥品-スライスして凍結乾燥させた食品もある。

ゼリー-キウイフルーツにはタンパク質分解酵素「アクチニジン」が含んであり、ゼラチン使用の場合は生のままの使用は、固まらず不向きである。アクチニジンは熱・酸・アルカリに弱く、ジャムやシロップ煮など加熱処理したものには、分解する働きは無い。また、アクチニジンの含有量が少ない品種もあり、それらは生のまま使用可能である。また、寒天でも代用できる。

酒-醸造原料として利用しワインなどが作られている。

ドライフルーツ

〇栄養価

ビタミンCやビタミンEが豊富で強い抗酸化力を有し、食物繊維やカリウム、ミネラルも豊富である。たんぱく質分解酵素アクチニジンが果皮付近にあり、肉類と一緒に摂ることで消化促進や胃もたれを防止する効果がある。

〇ネコとキウイの関係

キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の植物であり、マタタビラクトンがネコの鼻の奥にある「鋤鼻器」というフェロモンを感じる器官を通じ、ネコを興奮させるため、キウイフルーツの木にはしばしばネコが集まる。マタタビラクトンを嗅いだネコの反応は、床を転げまわる、走り回る、攻撃的になる、よだれを垂らす、眠くなるなどがある。特に去勢前のオスネコは、過剰に反応を起こすことがある。市販されているキウイフルーツに含まれるマタタビラクトンは微量であるため、キウイフルーツを食べてマタタビと同じ反応をするネコと、全く反応しないネコもいる。


萩まつり道了祭2025

 奈良時代より“萩の寺”と呼ばれる東光院の萩の庭は、魯山人により「萩露園」と名付けられ、府民投票により大阪みどりの百選に選定されました。萩の花が最盛期を迎える毎年9月中旬に「萩まつり道了祭」が開催され、祭神である豊臣秀吉公勧請・道了大権現の特別開扉とともに、法話、写経、茶席のほか、献笛(けんてき)・箏曲(そうきょく)や弦楽曲の奉納などが催されます。東光院に縁の深い正岡子規の命日を記念しての「子規忌へちま供養・萩の四季俳句会」(21日)、秋彼岸中日の「世界の恒久平和と人と自然との共生を祈る文化の祭典」と参詣者の幸せを祈る「道了大権現採灯大護摩供」(いずれも23日)には、多くの参拝者が訪れます。

所在地:〒561-0882大阪府豊中市南桜塚1-12-7

開催期間:2025年9月19日~24日9:00~17:00

開催場所:東光院 萩の寺

交通アクセス:阪急宝塚線「曽根駅」から徒歩4分

主催:萩まつり祭典法要委員会、萩の寺道了講、萩の寺大乗会

料金:大人500円

問合せ先:東光院萩の寺06-6852-3002


2025年8月21日木曜日

中之島公園バラ園(秋)2025

 堂島川と土佐堀川にはさまれた延長約1.5kmの緑豊かな中之島公園で、秋バラが見頃を迎えます。東西約500m、面積約1万3000平方mにわたるバラ園には、約310品種、約3700株のバラが植栽されています。例年10月上旬から11月中旬にかけて、赤や白、ピンクなど色とりどりの美しいバラが咲き誇り、都心のオアシスに彩りを添えます。

所在地:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島1

開催期間:2025年10月上旬~11月中旬 

開催場所:中之島公園

交通アクセス:京阪電鉄中之島線「なにわ橋駅」下車、または地下鉄堺筋線・京阪電鉄「北浜駅」26番出口から徒歩3分、または地下鉄御堂筋線・京阪電鉄「淀屋橋駅」1番出口から徒歩3分

料金:無料(24時間出入り自由)

問合せ先:扇町公園事務所06-6312-8121



岩湧山のすすき2025

 金剛生駒紀泉国定公園内にある、標高897mの岩湧山では、例年10月中旬になると、キトラと呼ばれる山頂一帯が、一面ススキの金色に覆われます。山頂からは、金剛山をはじめ葛城山脈、大阪平野から阪神方面の六甲山系までの眺望が楽しめ、週末はハイキング客などが訪れます。背丈ほどもあるススキが、風になびく様子は圧巻で、フォトスポットとしても人気があります。※火気の使用および植物の採取は厳禁。

開催期間:2025年10月中旬~11月中旬 

開催場所:大阪府河内長野市岩湧山

交通アクセス:近鉄長野線・南海高野線「河内長野駅」から南海バス「滝畑ダム」~徒歩2時間

問合せ先:河内長野市産業観光課0721-53-1111



2025年7月3日木曜日

万博記念公園早朝観蓮会2025

 万博記念公園の日本庭園はす池で「早朝観蓮会」が開催され、強い芳香を放つハスが早朝に咲く神秘的な様子を見ることができます。通常の開園時間よりも早い時間に、はす池まで入場することができ、清々しい朝の散策を楽しみながら、26品種約1200株の花ハスと、7品種約1000株のスイレンの優美な姿を観賞できます。※三脚などの固定器具を使用しての長時間の場所の占有や、通路を塞ぐなどの迷惑、危険となるような行為は禁止

所在地:〒565-0826大阪府吹田市千里万博公園

開催期間:2025年6月27日~29日、7月4日~6日6:30~17:00(最終入園16:30)※中央口ゲートと日本庭園前ゲートのみ6:15~開門。そのほか入園方法について注意事項あり、詳しくはホームページで要確認

開催場所:万博記念公園日本庭園はす池

交通アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」・「公園東口駅」下車、または名神高速道路・中国自動車道「吹田IC」から車約5分

主催:万博記念公園マネジメント・パートナーズ

料金:自然文化園・日本庭園共通入園料/大人260円、小中学生80円

問合せ先:万博記念公園コールセンター06-6877-7387


https://www.expo70-park.jp/



2025年6月15日日曜日

2025年6月12日木曜日

理智院の蓮2025

 行基菩薩が開山したと伝わる宝珠山理智院では、例年6月中旬から8月上旬にかけて、蓮の花が見頃を迎えます。ピンクや白の大輪の花が咲く鉢が参道沿いに並び、初夏の訪れを感じさせてくれます。梅雨の時期には、苔寺の名にふさわしく、境内一面がみずみずしい苔に覆われます。理智院は、博物学者・南方熊楠が、研究の場としてしばらく身を置いたことでも知られ、一年を通して、四季折々のさまざまな草花を楽しむことができます。

所在地:〒599-0311大阪府岬町多奈川谷川1523

開催期間:2025年6月中旬~8月上旬7:00~18:00

開催場所:宝珠山理智院

交通アクセス:南海「みさき公園駅」・「多奈川駅」から「小島住吉行」のコミュニティバス「極楽橋」~徒歩5分

料金:※堂内拝観は予約が必要

問合せ先:宝珠山理智院072-495-5162