ラベル 植物 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 植物 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年6月17日水曜日

タイサンボク

 タイサンボク(泰山木・大山木、学名: Magnolia grandiflora)は、モクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種である。別名で、ダイサンボク、ハクレンボクともよばれる。ときに高さ20メートルになる大木であり、白い9枚の花被片からなる大きく碗状の花が上向きに咲く。花の形から「大盞木」(たいさんぼく、盞は「さかずき」)とされ、その後「泰山木」の字が充てられたともされる。北米南東部原産であるが、日本など世界中で広く植栽されている。

〇特徴

常緑性の高木であり、大きなものは高さ20メートル (m) を超える。記録上最大のものは、高さ 37.2 m、幹の直径 1.97 m に達する。枝が横に伸びて、広円錐形の樹形になる。枝がよく分枝し、濃緑色の葉に覆われた大木の風格ある樹形になる。樹皮は灰褐色から暗灰色、ほぼ滑らかであるが、老木は不規則に剥がれる。成木の樹皮は小さな皮目が多い。枝には赤色から白色の毛が密生する。葉柄の基部に枝を一周する筋がある。葉は互生し、葉身は長楕円形、長さ(7.5-)13 - 20(-26) センチメートル (cm)、幅 (4.5-)6 - 10(-12.5) cm、基部はくさび形、先端は尖り、全縁で縁は裏側に反り返り、厚い革質、表面は濃緑色で光沢があり、裏面にはふつう褐色の毛が密生する。葉柄は長さ 2?3 cm。托葉は早落性、4.5-13 × 1.5 - 3.5 cm、裏面に褐色の毛が密生する。春から初夏(花期)にかけて、古い葉が黄色や黄褐色になって落葉する。地上に落ちた葉は褐色になる。枝の先に冬芽がつき、短毛に覆われた2枚の芽鱗に包まれている。葉芽は無毛。枝先の花芽は丸みがあって大きく、有毛。側芽は小さい。葉痕は半円形で維管束痕が多数つく。果実が熟するのは10?11月、多数の袋果が集まって長さ 8?12 cm の楕円形の集合果を形成する。袋果は有毛、2個の種子を含む。種子は楕円形でレンズ状、長さ (9-)12-14 mm、種皮は赤く、白い糸状の珠柄で垂れ下がる。染色体数は 2n = 114。

〇分布・生態

北米南東部(ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州、アラバマ州、ミシシッピ州、アーカンソー州、ルイジアナ州、テキサス州)原産である。世界中で植栽されており、日本では本州の東北南部以南、四国、九州、沖縄で見られる。タイサンボクは強いアレロパシー(他感作用)を示すことが知られており、他の植物の発芽や成長を抑制するため、タイサンボクの樹冠下では植物が少ないことがある。アレロパシー物質として、コスツノライド(costunolide)とパルテノライド(parthenolide)というセスキテルペンが同定されている。

〇人間との関わり

タイサンボクはアメリカ合衆国東南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州とルイジアナ州の州木に指定されている。ミシシッピ州にはタイサンボクが多いため、タイサンボクの州 (Magnolia State) との愛称があり、また2021年からの新しい州旗にも用いられている。このため、タイサンボクは2005年8月末に起こったハリケーン・カトリーナによる被害が甚大であった北米東南部への支持を表すシンボルとなった。例えば2005年9月18日に行われたエミー賞授賞式の司会者であったエレン・デジェネレスは被害が大きかったニューオーリンズ出身であり、襟にタイサンボクの花をつけていた。世界各地で観賞用に植栽されている。日本へは明治初年に導入され、各地で公園や庭で栽培される。のちに第18代アメリカ大統領になったユリシーズ・グラントが、1879年(明治12年)に来日した際に、婦人が上野公園に記念樹として植えたことから「グラントギョクラン」(グラント玉蘭)という名もある。放置すると樹高 20 m 以上にもなるが、よく分枝して剪定にも耐える。日なたから半日陰地を好み、水はけがよく肥沃な土壌に根を深く張る。植栽期は3-4月とされるが、移植を嫌う性質があるため、十分な根まわしが必要となる。施肥は初夏の開花前、秋、冬に緩効性化成肥料を施す。ふつう剪定はしないが、行う場合は開花後の早い時期がよいとされる。病虫害は比較的少ないが、カイガラムシやカミキリムシによる被害がある。さまざまな園芸品種が作出されており、およそ150品種が名付けられ、そのうち30?40品種が現存する(2011年現在)。下記にその一部を記す。

‘Bracken Brown Beauty’… 耐寒性が高い。葉表面は光沢が強く波打ち、裏面は褐色。

‘Claudia Wannamaker’ … 大きくなる。

‘Edith Bogue’ … 寒さや雪に非常に強い。

‘Exmouth’(ホソバタイサンボク) … 葉が細く(10?25 × 4?8 cm)、波状にはならず、葉裏の毛は脱落して最終的に毛は少ない。若木のうちから開花する。タイサンボクの1変種(M. grandiflora ver. lanceolata)として扱われることがあるが、2021年現在では、分類学的には分けられないことが多い。

‘Hasse’ … 樹形は狭円錐形から円筒形。葉表は光沢があり暗緑色、葉裏は褐色。移植や殖すのが難しい。

‘Kay Parris’… ‘Little Gem’に似るが大型。おそらく‘Bracken Brown Beauty’と‘Little Gem’の交雑品種。

‘Little Gem’… 大きくならず、樹形は細い円柱形、庭植えに適した品種。葉はやや小さく表は光沢がある濃い緑色、裏は褐色。花はやや小さい。

‘Mgtig’(Greenback) … 葉の表面は暗緑色で光をよく反射し、裏面の褐色毛は脱落して無毛になる。

‘Saint Mary’ … 1905年頃に作出された。若木のうちから開花する。

‘Southern Charm’ … やや小型。葉は波打ち密につき、表は光沢があり暗緑色、裏は褐色。

‘TMGH’(Alta) … ‘Hasse’ に似るが、根が発達しており移植ができる。

‘Victoria’ … 耐寒性が強い。葉表は光沢があり暗緑色、葉裏は褐色。

タイサンボクの花言葉を「前途洋々」、「威厳」とする文献がある。

つぼみや葉が薬用とされることがある。また原産地の先住民であるチョクトー族やコウシャッタ族は、タイサンボクの樹皮を生薬としていた。

〇分類

類似種に、ヒメタイサンボク(学名:Magnolia virginiana)がある。半常緑の小高木から低木であり、葉身は楕円形で 6-22 × 2.6-7 cm、裏面は灰白色、花は直径 5-8 cm、染色体数は 2n = 38。分布域はタイサンボクより広く、北米東部から東南部、キューバに分布し、また世界各地で観賞用に植栽されている。ヒメタイサンボクはモクレン属のタイプ種である。

@kazubonka

タイザンボク タイサンボク(泰山木・大山木、学名: Magnolia grandiflora)は、モクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種である。別名で、ダイサンボク、ハクレンボクともよばれる。ときに高さ20メートルになる大木であり、白い9枚の花被片からなる大きく碗状の花が上向きに咲く。花の形から「大盞木」(たいさんぼく、盞は「さかずき」)とされ、その後「泰山木」の字が充てられたともされる。北米南東部原産であるが、日本など世界中で広く植栽されている。 〇特徴 常緑性の高木であり、大きなものは高さ20メートル (m) を超える。記録上最大のものは、高さ 37.2 m、幹の直径 1.97 m に達する。枝が横に伸びて、広円錐形の樹形になる。枝がよく分枝し、濃緑色の葉に覆われた大木の風格ある樹形になる。樹皮は灰褐色から暗灰色、ほぼ滑らかであるが、老木は不規則に剥がれる。成木の樹皮は小さな皮目が多い。枝には赤色から白色の毛が密生する。葉柄の基部に枝を一周する筋がある。葉は互生し、葉身は長楕円形、長さ(7.5-)13 - 20(-26) センチメートル (cm)、幅 (4.5-)6 - 10(-12.5) cm、基部はくさび形、先端は尖り、全縁で縁は裏側に反り返り、厚い革質、表面は濃緑色で光沢があり、裏面にはふつう褐色の毛が密生する。葉柄は長さ 2?3 cm。托葉は早落性、4.5-13 × 1.5 - 3.5 cm、裏面に褐色の毛が密生する。春から初夏(花期)にかけて、古い葉が黄色や黄褐色になって落葉する。地上に落ちた葉は褐色になる。枝の先に冬芽がつき、短毛に覆われた2枚の芽鱗に包まれている。葉芽は無毛。枝先の花芽は丸みがあって大きく、有毛。側芽は小さい。葉痕は半円形で維管束痕が多数つく。果実が熟するのは10?11月、多数の袋果が集まって長さ 8?12 cm の楕円形の集合果を形成する。袋果は有毛、2個の種子を含む。種子は楕円形でレンズ状、長さ (9-)12-14 mm、種皮は赤く、白い糸状の珠柄で垂れ下がる。染色体数は 2n = 114。 〇分布・生態 北米南東部(ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州、アラバマ州、ミシシッピ州、アーカンソー州、ルイジアナ州、テキサス州)原産である。世界中で植栽されており、日本では本州の東北南部以南、四国、九州、沖縄で見られる。タイサンボクは強いアレロパシー(他感作用)を示すことが知られており、他の植物の発芽や成長を抑制するため、タイサンボクの樹冠下では植物が少ないことがある。アレロパシー物質として、コスツノライド(costunolide)とパルテノライド(parthenolide)というセスキテルペンが同定されている。 〇人間との関わり タイサンボクはアメリカ合衆国東南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州とルイジアナ州の州木に指定されている。ミシシッピ州にはタイサンボクが多いため、タイサンボクの州 (Magnolia State) との愛称があり、また2021年からの新しい州旗にも用いられている。このため、タイサンボクは2005年8月末に起こったハリケーン・カトリーナによる被害が甚大であった北米東南部への支持を表すシンボルとなった。例えば2005年9月18日に行われたエミー賞授賞式の司会者であったエレン・デジェネレスは被害が大きかったニューオーリンズ出身であり、襟にタイサンボクの花をつけていた。世界各地で観賞用に植栽されている。日本へは明治初年に導入され、各地で公園や庭で栽培される。のちに第18代アメリカ大統領になったユリシーズ・グラントが、1879年(明治12年)に来日した際に、婦人が上野公園に記念樹として植えたことから「グラントギョクラン」(グラント玉蘭)という名もある。放置すると樹高 20 m 以上にもなるが、よく分枝して剪定にも耐える。日なたから半日陰地を好み、水はけがよく肥沃な土壌に根を深く張る。植栽期は3-4月とされるが、移植を嫌う性質があるため、十分な根まわしが必要となる。施肥は初夏の開花前、秋、冬に緩効性化成肥料を施す。ふつう剪定はしないが、行う場合は開花後の早い時期がよいとされる。病虫害は比較的少ないが、カイガラムシやカミキリムシによる被害がある。さまざまな園芸品種が作出されており、およそ150品種が名付けられ、そのうち30?40品種が現存する(2011年現在)。下記にその一部を記す。 ‘Bracken Brown Beauty’… 耐寒性が高い。葉表面は光沢が強く波打ち、裏面は褐色。 ‘Claudia Wannamaker’ … 大きくなる。 ‘Edith Bogue’ … 寒さや雪に非常に強い。 ‘Exmouth’(ホソバタイサンボク) … 葉が細く(10?25 × 4?8 cm)、波状にはならず、葉裏の毛は脱落して最終的に毛は少ない。若木のうちから開花する。タイサンボクの1変種(M. grandiflora ver. lanceolata)として扱われることがあるが、2021年現在では、分類学的には分けられないことが多い。 ‘Hasse’ … 樹形は狭円錐形から円筒形。葉表は光沢があり暗緑色、葉裏は褐色。移植や殖すのが難しい。 ‘Kay Parris’… ‘Little Gem’に似るが大型。おそらく‘Bracken Brown Beauty’と‘Little Gem’の交雑品種。 ‘Little Gem’… 大きくならず、樹形は細い円柱形、庭植えに適した品種。葉はやや小さく表は光沢がある濃い緑色、裏は褐色。花はやや小さい。 ‘Mgtig’(Greenback) … 葉の表面は暗緑色で光をよく反射し、裏面の褐色毛は脱落して無毛になる。 ‘Saint Mary’ … 1905年頃に作出された。若木のうちから開花する。 ‘Southern Charm’ … やや小型。葉は波打ち密につき、表は光沢があり暗緑色、裏は褐色。 ‘TMGH’(Alta) … ‘Hasse’ に似るが、根が発達しており移植ができる。 ‘Victoria’ … 耐寒性が強い。葉表は光沢があり暗緑色、葉裏は褐色。 タイサンボクの花言葉を「前途洋々」、「威厳」とする文献がある。 つぼみや葉が薬用とされることがある。また原産地の先住民であるチョクトー族やコウシャッタ族は、タイサンボクの樹皮を生薬としていた。 〇分類 類似種に、ヒメタイサンボク(学名:Magnolia virginiana)がある。半常緑の小高木から低木であり、葉身は楕円形で 6-22 × 2.6-7 cm、裏面は灰白色、花は直径 5-8 cm、染色体数は 2n = 38。分布域はタイサンボクより広く、北米東部から東南部、キューバに分布し、また世界各地で観賞用に植栽されている。ヒメタイサンボクはモクレン属のタイプ種である。

♬ オリジナル楽曲 - kazubonka

2025年11月12日水曜日

シュウメイギク

 シュウメイギク(秋明菊、学名:Anemone hupehensis var. japonica)とは、キンポウゲ科の植物の一種。別名、キブネギク(貴船菊)。名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である。

〇概要

中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。文献上では「花壇綱目」に「秋明菊」の名前で記載が成れていて、日本に定着していたことが窺える。中国では明代末の「本草綱目」には記載はなく「三才図会」に「秋牡丹」の名前で記載されるようになる。「秋牡丹」の呼称は貝原益軒も「大和本草」で使用している。以後日本の園芸書には「秋明菊」「秋牡丹」で紹介されることが多くなり、「しめ菊」「紫衣菊」「加賀菊」「越前菊」「貴船菊」「唐菊」「高麗菊」「秋芍薬」などの多様な別名で呼ばれることになった。花色は赤紫色であるが、近年、他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や白色の品種が多く栽培されて名称の混乱が見られる。近縁のアネモネなどと同様、プロトアネモニンを含み有毒。乳液に触れるとかぶれを引き起こす。

〇生態

多年草で開花期は秋、高く伸びた花茎の上に大柄な花をつける。花は多数の赤紫色の花弁状の萼片が目立ち、本物の花弁はない。中央には黄色の雄蕊が多数ある。




@kazubonka

シュウメイギク シュウメイギク(秋明菊、学名:Anemone hupehensis var. japonica)とは、キンポウゲ科の植物の一種。別名、キブネギク(貴船菊)。名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である。 〇概要 中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。文献上では「花壇綱目」に「秋明菊」の名前で記載が成れていて、日本に定着していたことが窺える。中国では明代末の「本草綱目」には記載はなく「三才図会」に「秋牡丹」の名前で記載されるようになる。「秋牡丹」の呼称は貝原益軒も「大和本草」で使用している。以後日本の園芸書には「秋明菊」「秋牡丹」で紹介されることが多くなり、「しめ菊」「紫衣菊」「加賀菊」「越前菊」「貴船菊」「唐菊」「高麗菊」「秋芍薬」などの多様な別名で呼ばれることになった。花色は赤紫色であるが、近年、他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や白色の品種が多く栽培されて名称の混乱が見られる。近縁のアネモネなどと同様、プロトアネモニンを含み有毒。乳液に触れるとかぶれを引き起こす。 〇生態 多年草で開花期は秋、高く伸びた花茎の上に大柄な花をつける。花は多数の赤紫色の花弁状の萼片が目立ち、本物の花弁はない。中央には黄色の雄蕊が多数ある。

♬ オリジナル楽曲 - kazubonka

2025年8月30日土曜日

キウイフルーツ

 キウイフルーツ(英: kiwifruit)は、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実である。また、マタタビ属のActinidia deliciosaを指して特にキウイフルーツとも呼ばれる。温帯の果樹で、秋に果実が実る。果実は産毛のような細かい毛が生えており、ビタミンCを多く含む。野生種のサルナシの近縁にあたり、中国に分布するオニマタタビ(シナマタタビ)からニュージーランドで改良されて作出された栽培品種であり、ニュージーランドの国鳥キーウィに因んで名をつけられている。

〇概要

商業流通の歴史は浅く、1906年にニュージーランドが新しい果樹のキウイフルーツとして、中国原産のActinidia deliciosaやActinidia chinensisの品種改良に成功、1934年頃から商業栽培を開始し、世界各国で食べられるようになった果物である。「キウイフルーツ」という名称は、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出されるようになった際、ニュージーランドのシンボルである鳥の「キーウィ (kiwi)」に因んで1959年に命名された(果実と鳥の見た目の類似性から命名された訳ではない)。カタカナでは「キーウィーフルーツ」「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などの表記も使用される。日本へは1966年(昭和41年)に、アメリカ合衆国から果菜(ベジタブルフルーツ)の一種として輸入され出回るようになった。また、日本でも栽培や独自品種の開発が行われており[8]、花期は5月頃。耐寒性があり冬期の最低気温-10℃程度の地域でも栽培が可能である。産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではない。Actinidia deliciosa の最も一般的な栽培品種であるヘイワード種の果実は、鶏卵程度の大きさを持つ楕円体で、皮が茶色く毛状の繊維に覆われている。この植物および果実自体もキウイ(またはキーウィー、キーウィ、キウィ)と略して呼ばれる場合がある。マタタビに近縁であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもある。その他のマタタビ属の近縁種も「キウイ」という名称を利用して流通している。例: オニマタタビ(A. chinensis、ゴールドキウイ、ゴールデンキウイ)、サルナシ(A. arguta、ベビーキウイ、ミニキウイ)、シマサルナシ(A. rufa、ミニキウイ)など。

〇植物としての特徴

中国原産のオニマタタビ(鬼木天蓼、学名: Actinidia chinensis、別名:シナサルナシ)が、南半球のニュージーランドで改良されたもの。果樹としてなじみがあり、庭木としても見られる落葉性のつる性木本。つるは全体的に褐色の粗い毛が多く、太くなると樹皮は縦にひび割れる。枝の随には隔壁がある。花期は5 - 6月(日本の場合)。冬芽は褐色の毛に覆われていて互生し、隆起した葉痕上部の中に隠れて、先端だけが少し見えている半隠芽である。葉痕は円形や半円形で、維管束痕が1個つく。

〇分類

種としてのキウイフルーツは、以前は Actinidia chinensis (標準和名:オニマタタビ)という単一の種の下に変種がいくつかあるとされていたが、1980年代に Actinidia deliciosa、Actinidia setosa、Actinidia chinensis の別々の種に分類された。A. deliciosa と A. chinensis の主な差異は植生の形態、花および果実の形態、染色体の数である。A. deliciosa の果実は表面が粗毛に覆われており、緑色果肉品種である。最も一般的に市販されているヘイワード種は A. deliciosa 種である。一方、A. chinensis の果実表面は軟かい疎毛で覆われ(果肉は黄色いことが多いが、黄緑色や赤色が混じるものもある)、2000年より販売の始まったゴールド・キウイ(ゼスプリ ゴールド、ホート16A種)は A. chinensis 種である。

〇栽培品種

キウイフルーツ果実の食品科学的な特徴としては、ビタミンC(アスコルビン酸)の含量が多いことや、果実としては珍しくクロロフィルを含むことなどが挙げられる。これらの果実成分の含量は、キウイフルーツの品種によって大きく異なっている。

〇栽培

日本での商業栽培は温州ミカンなど柑橘類の余剰対策の転作作物として始まった。専門知識がなくても比較的簡単に栽培ができ、苗は一般向けにホームセンターなどの園芸コーナーで容易に入手できる。雄雌を1株ずつ植え、藤棚を使い蔓(ツル)を上手くはわせて栽培すれば、10月から11月頃には果実が収穫できる。よく成長した株の場合、一株から約1000個もの収穫を得ることもしばしばであるが、大量の結実は糖度が下がり酸が増加することで食味を低下させてしまう。表年・裏年もあるので、人工授粉と実の大きさがピンポン球大の頃に、摘果を行うことが望ましい。収穫後は30-60日程度の追熟をさせると食べられる。

〇利用

・生食

熟した果実の皮を剥くか、半分に切りスプーンなどで果肉を抉るかして、食用にする。ただし、ベビーキウイのように果皮が薄く産毛も少ない品種の場合は皮ごと食用にする。サラダ、デザートなどへの利用もされる。かたいものは未熟なので、常温において追熟させる。

・加工

ジャム-砂糖を加えて煮て作る。もっと煮詰めて羊羹のような菓子にする例もある。

乾燥品-スライスして凍結乾燥させた食品もある。

ゼリー-キウイフルーツにはタンパク質分解酵素「アクチニジン」が含んであり、ゼラチン使用の場合は生のままの使用は、固まらず不向きである。アクチニジンは熱・酸・アルカリに弱く、ジャムやシロップ煮など加熱処理したものには、分解する働きは無い。また、アクチニジンの含有量が少ない品種もあり、それらは生のまま使用可能である。また、寒天でも代用できる。

酒-醸造原料として利用しワインなどが作られている。

ドライフルーツ

〇栄養価

ビタミンCやビタミンEが豊富で強い抗酸化力を有し、食物繊維やカリウム、ミネラルも豊富である。たんぱく質分解酵素アクチニジンが果皮付近にあり、肉類と一緒に摂ることで消化促進や胃もたれを防止する効果がある。

〇ネコとキウイの関係

キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の植物であり、マタタビラクトンがネコの鼻の奥にある「鋤鼻器」というフェロモンを感じる器官を通じ、ネコを興奮させるため、キウイフルーツの木にはしばしばネコが集まる。マタタビラクトンを嗅いだネコの反応は、床を転げまわる、走り回る、攻撃的になる、よだれを垂らす、眠くなるなどがある。特に去勢前のオスネコは、過剰に反応を起こすことがある。市販されているキウイフルーツに含まれるマタタビラクトンは微量であるため、キウイフルーツを食べてマタタビと同じ反応をするネコと、全く反応しないネコもいる。





@kazubonka

キウイフルーツ キウイフルーツ(英: kiwifruit)は、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実である。また、マタタビ属のActinidia deliciosaを指して特にキウイフルーツとも呼ばれる。温帯の果樹で、秋に果実が実る。果実は産毛のような細かい毛が生えており、ビタミンCを多く含む。野生種のサルナシの近縁にあたり、中国に分布するオニマタタビ(シナマタタビ)からニュージーランドで改良されて作出された栽培品種であり、ニュージーランドの国鳥キーウィに因んで名をつけられている。 〇概要 商業流通の歴史は浅く、1906年にニュージーランドが新しい果樹のキウイフルーツとして、中国原産のActinidia deliciosaやActinidia chinensisの品種改良に成功、1934年頃から商業栽培を開始し、世界各国で食べられるようになった果物である。「キウイフルーツ」という名称は、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出されるようになった際、ニュージーランドのシンボルである鳥の「キーウィ (kiwi)」に因んで1959年に命名された(果実と鳥の見た目の類似性から命名された訳ではない)。カタカナでは「キーウィーフルーツ」「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などの表記も使用される。日本へは1966年(昭和41年)に、アメリカ合衆国から果菜(ベジタブルフルーツ)の一種として輸入され出回るようになった。また、日本でも栽培や独自品種の開発が行われており[8]、花期は5月頃。耐寒性があり冬期の最低気温-10℃程度の地域でも栽培が可能である。産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではない。Actinidia deliciosa の最も一般的な栽培品種であるヘイワード種の果実は、鶏卵程度の大きさを持つ楕円体で、皮が茶色く毛状の繊維に覆われている。この植物および果実自体もキウイ(またはキーウィー、キーウィ、キウィ)と略して呼ばれる場合がある。マタタビに近縁であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもある。その他のマタタビ属の近縁種も「キウイ」という名称を利用して流通している。例: オニマタタビ(A. chinensis、ゴールドキウイ、ゴールデンキウイ)、サルナシ(A. arguta、ベビーキウイ、ミニキウイ)、シマサルナシ(A. rufa、ミニキウイ)など。 〇植物としての特徴 中国原産のオニマタタビ(鬼木天蓼、学名: Actinidia chinensis、別名:シナサルナシ)が、南半球のニュージーランドで改良されたもの。果樹としてなじみがあり、庭木としても見られる落葉性のつる性木本。つるは全体的に褐色の粗い毛が多く、太くなると樹皮は縦にひび割れる。枝の随には隔壁がある。花期は5 - 6月(日本の場合)。冬芽は褐色の毛に覆われていて互生し、隆起した葉痕上部の中に隠れて、先端だけが少し見えている半隠芽である。葉痕は円形や半円形で、維管束痕が1個つく。 〇分類 種としてのキウイフルーツは、以前は Actinidia chinensis (標準和名:オニマタタビ)という単一の種の下に変種がいくつかあるとされていたが、1980年代に Actinidia deliciosa、Actinidia setosa、Actinidia chinensis の別々の種に分類された。A. deliciosa と A. chinensis の主な差異は植生の形態、花および果実の形態、染色体の数である。A. deliciosa の果実は表面が粗毛に覆われており、緑色果肉品種である。最も一般的に市販されているヘイワード種は A. deliciosa 種である。一方、A. chinensis の果実表面は軟かい疎毛で覆われ(果肉は黄色いことが多いが、黄緑色や赤色が混じるものもある)、2000年より販売の始まったゴールド・キウイ(ゼスプリ ゴールド、ホート16A種)は A. chinensis 種である。 〇栽培品種 キウイフルーツ果実の食品科学的な特徴としては、ビタミンC(アスコルビン酸)の含量が多いことや、果実としては珍しくクロロフィルを含むことなどが挙げられる。これらの果実成分の含量は、キウイフルーツの品種によって大きく異なっている。 〇栽培 日本での商業栽培は温州ミカンなど柑橘類の余剰対策の転作作物として始まった。専門知識がなくても比較的簡単に栽培ができ、苗は一般向けにホームセンターなどの園芸コーナーで容易に入手できる。雄雌を1株ずつ植え、藤棚を使い蔓(ツル)を上手くはわせて栽培すれば、10月から11月頃には果実が収穫できる。よく成長した株の場合、一株から約1000個もの収穫を得ることもしばしばであるが、大量の結実は糖度が下がり酸が増加することで食味を低下させてしまう。表年・裏年もあるので、人工授粉と実の大きさがピンポン球大の頃に、摘果を行うことが望ましい。収穫後は30-60日程度の追熟をさせると食べられる。 〇利用 ・生食 熟した果実の皮を剥くか、半分に切りスプーンなどで果肉を抉るかして、食用にする。ただし、ベビーキウイのように果皮が薄く産毛も少ない品種の場合は皮ごと食用にする。サラダ、デザートなどへの利用もされる。かたいものは未熟なので、常温において追熟させる。 ・加工 ジャム-砂糖を加えて煮て作る。もっと煮詰めて羊羹のような菓子にする例もある。 乾燥品-スライスして凍結乾燥させた食品もある。 ゼリー-キウイフルーツにはタンパク質分解酵素「アクチニジン」が含んであり、ゼラチン使用の場合は生のままの使用は、固まらず不向きである。アクチニジンは熱・酸・アルカリに弱く、ジャムやシロップ煮など加熱処理したものには、分解する働きは無い。また、アクチニジンの含有量が少ない品種もあり、それらは生のまま使用可能である。また、寒天でも代用できる。 酒-醸造原料として利用しワインなどが作られている。 ドライフルーツ 〇栄養価 ビタミンCやビタミンEが豊富で強い抗酸化力を有し、食物繊維やカリウム、ミネラルも豊富である。たんぱく質分解酵素アクチニジンが果皮付近にあり、肉類と一緒に摂ることで消化促進や胃もたれを防止する効果がある。 〇ネコとキウイの関係 キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の植物であり、マタタビラクトンがネコの鼻の奥にある「鋤鼻器」というフェロモンを感じる器官を通じ、ネコを興奮させるため、キウイフルーツの木にはしばしばネコが集まる。マタタビラクトンを嗅いだネコの反応は、床を転げまわる、走り回る、攻撃的になる、よだれを垂らす、眠くなるなどがある。特に去勢前のオスネコは、過剰に反応を起こすことがある。市販されているキウイフルーツに含まれるマタタビラクトンは微量であるため、キウイフルーツを食べてマタタビと同じ反応をするネコと、全く反応しないネコもいる。

♬ オリジナル楽曲 - kazubonka

2024年5月23日木曜日

ブラシノキ

 ブラシノキ(学名:Callistemon speciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名、カリステモン(本来は属名のラテン名である)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)。 属名のCallistemonはギリシャ語で「美しい雄しべ」という意味(「美」を意味するkallosと「雄しべ」を意味するstemon)。

〇特徴

オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。果実は朔果で、見た目には枝全体を取り巻く昆虫の卵のように見える(前記の特徴から、2,3年前の果実が順に枝に付く)。果実には粉状の種子が入っており、オーストラリアでよく起こる森林火災が起こると割れて種子を放出する。ブラシノキ属には計34種があり、そのうちの数種が観賞用に栽培されている。

@kazubonka

ブラシノキ

♬ original sound - kazubonka